※個人的妄想。苦手な方はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

俺は智くんのために

美味しい食パンを手に入れた。

 

「智くぅぅぅん

 これ トーストしないほうが

 美味しいんだって!」

 

「え?何?

 一本丸ごと 買ってきたの?」

 

言いながらも兄さんは

食パンを手にとる。

その瞳はキラキラしている。

袋を開けて覗き込む

(袋は透明ビニールなのに)。

 

「ぅわぁいい匂いハート

 しょぉくんも嗅いでみ?」

「え?どれどれ・・・」

 

くんくん・・・

 

俺は智くんを見る。

智くんの輝く瞳が

俺をみつめている。

 

「・・・いい匂い――!」

「だろ?」

 

俺らのテンションは上がる。

 

「美味しいうちに食べましょう!」

「えーーー

 どうする?

 ジャムつける?

 あ、これ、切れてないんだ。」

「なんだったら 手で

 千切っちゃえ!」

「んふふ、それ最高じゃん!

 いい?いくぞ?」

「じゃーーーーーん」

「んふふ 食べすぎちゃうかな?」

「食べてみて。」

「応!

 はい、しょぉちゃん。」

「ありがとハート

みつめ愛ハートハート

「「いただきまぁす!」」

 

パクッ もぐもぐもぐもぐ

「うめぇ!」

「うまいッ!

 何もつけなくても

 このままでイケる!」

「イケるイケる!

 次はここのジャムも買ってみるわ。」

 

もぐもぐもぐ

もぐもぐもぐ

「ほんと、しょぉくんて

 うまいモノたくさん知ってるよね♪」

いや、番組で知ったんですけど。

つか、あなた、

録画を一緒に観てませんでした?

 

「やべぇ

 いくらでも食える・・・」

「んふふ 一斤でやめとこ?

 そしたらまた食べられるよ?」

「智くぅん これね

 二日目が美味しいんだって。」

「えーーーこれより美味しくなるの?

 スゴくない?」

 

うん、スゴい。

 

パンを喜んでくれる智くんがスゴい。

一緒に食べると百倍美味しい。

満たされるのは 腹だけでない。

俺の心も幸せでいっぱいだ。

 

うん、そうだね、

智くんには他にも

お気に入りパンがあるものね。

 

この食パン専門店のは

またそのうち買ってこさせるから。

発送もしてくれるみたいだけど

やっぱ焼きたてがいいでしょ?

 

俺は 一カ月後の買い物リストに

『生食パン』と書き加えた。