乗りものニュースでマルスの話題 | michyのブログ

michyのブログ

ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

乗りものニュースというサイトがある。
個人的に認識したのは、昨年の夏ごろからだと思う。
ただ単に交通関係のニュースを取り扱うだけでなく、ビギナーにも解りやすく
しかし、マニアもおっと唸らせるような切り口で話題を取り上げる。
この解りやすいというのがポイント。
最初は誰だってビギナーで、知らないことだらけ。いろんな知識を得て、
それが面白ければどんどん詳しくなっていき、さらに楽しさが増すというもの。

今回、それを改めて思ったのがこの話題。

北陸新幹線に「トワイライト」 全国からの「10時打ち」に耐えたJRの「マルス」(乗りものニュース)
http://trafficnews.jp/post/37936/

今年春のダイヤ改正は、トワイライトエクスプレス&北斗星の定期列車廃止と
北陸新幹線開業が大きな話題。そのため、前者は最終列車、後者は一番列車が
どれだけ早く売り切れたかが、一般メディアでよく取り上げられた。
朝10時の発売開始に全国各地からアクセスが集中するわけだが、それで
「25秒で売り切れた」というのも指定券管理システムであるマルス がちゃんと
動いているのが大前提としてあったから。
それを乗りものニュースが取り上げていた。

ANAがチケットのシステムトラブルでほぼ1日全国の飛行機が飛ばなかったり
みずほ銀行がシステムトラブルでATMが停止したりということがあったが、
マルスがトラブルでチケット発券できなかったという話は、少なくとも
おいらが興味を持ち始めて30年以上は聞かない。

以前にも、NHKのプロジェクトXでテーマとして取り上げられているマルス。
まだまだ世間的にはコンピュータが雲の上の存在でしかなかった1960年に稼動開始、
その後改良を重ねて現在に至る。国鉄~JRとタッグを組み続けている日立だが、
受注の際に営業担当はこういった演算システムとは認識しておらず
単なる台帳管理ソフトだと誤認していたとか。それゆえ開発費は不足し、
開発陣からはその困難さから違約金覚悟で返上してしまおうかという声さえ上がったらしい。
(前述のプロジェクトXだったか、他の本だったかは失念。)
事実、当初は1959年開始予定が1960年運用開始にずれ込んでいる。

いまや情報化社会で、こういったオンライン予約はどんな業界にもあるが、
半世紀以上前から実現させたというのは本当に凄い。
プロジェクトX 挑戦者たち 100万座席への苦闘 ~みどりの窓口・世界初 鉄道システム~ [DVD]/国井雅比古,久保純子,膳場貴子
¥2,052
Amazon.co.jp

そういえば、もう10数年前の話、
大学時代の知人でJR九州に入った人間と小倉でばったり会ったことがある。
話を聞くと、ちょうどそのとき真っ最中だった小倉駅建替えの担当をしていたらしく、
「マルスの線が仮設で引っ張ってある状態で、誰か間違って引っ掛けんか、怖かったい」
ってなことを話してたことを思い出した。