GW放浪記6 奈良交通の五條西吉野線のバス専用道 | michyのブログ

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ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

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県立五條病院前→(奈良交通バス:特急新宮駅行き)→城戸(じょうど)
西吉野温泉→(奈良交通バス:専用道経由五條BC行き)→五條駅

以前からの五條市内に入り下車したあと、約20分今来た道を戻り、西吉野村の中心地城戸へ。

実は、これから乗る奈良交通の五條西 吉野線のバス専用道 、それが今回の旅の予定を組むに核になったイベントなのだ。
国鉄時代に五条と新宮を結ぶ五新線が計画されたものの、開通することなく建設中止。その一部、五條から城戸まで完成していた路盤を利用してバス専用道としたものが国鉄バス阪本線阪本線。阪本線と名乗ってはいるものの、旧大塔村の阪本までは行かずに旧西吉野村の城戸までというのもまた不思議な名前だ。なら五新線でもよかったじゃないか。
国鉄バス~西日本JRバスが走らせていたこの区間、赤字により奈良交通が引き受けたて五條西吉野線となったものの、その後は相次ぐ減便。現在では専用道城戸までは平日5往復、休日1往復しかない。休日の1往復は早朝のいかにも免許維持ダイヤでこれに乗るために平日に来る必要があり、また、ほぼ並行した国道168号線に新宮駅・十津川温泉行きがあるもののそれも含めて効率的に乗るために、これを中心に行程を組み立てたのだ。
(だって、乗ったバスで戻ってくるだけじゃあ、さすがにマニアとしてもつまらない。)

(下の写真が、国道側から取った専用道。)




せっかくなので専用道城戸から2往復だけ足を延ばす西吉野温泉から乗車。


予想はしていたが乗客はおいら一人。なるべく挙動不審にならないようにデジカメで撮っていたのだが




「写すんならこれも撮っときや」と運転士さん。
(賀名生(あのう)梅林の案内板)


「あ、この家も確か文化財やなかったかな。」



おいらみたいなマニアはほかにもいるようで、運転士さんもさすがに手慣れたもの。
「ここの道をなあ、東日本大震災の復興の参考とするために、見に来とったんや」
「あ、乗りました!大船渡線と気仙沼線!」
「お、そうかい。あんちゃん、あっちゃこっちゃ行きよるなあ。」


「あ、不届きものが。(しかも福祉施設の車)」
「こんなん、ようおるねん。」

結局、最後まで乗客はおいら1人だった。
道中、アスファルトの荒れが気になる。特にトンネルの中は狭いだけちょっと跳ねただけでも事故に繋がるだけに運転士さんも気を使っているように見えた。大船渡線や気仙沼線のBRTは舗装が新しいので比べるべくも無いし、同じように古いJRバス関東の白棚線はトンネルは無いのでそこまで気を使わなくて良い。メンテナンスの重要性はこちらのほうが上だろうが、なにぶん予算をかけられる状況ではない。

バス専用道だけに定時性は確保できるが、並行する国道168号線は渋滞が起こる場所ではないのに加えきちんと行政によって整備される上、民家が多い。残念ではあるが、この区間のバス専用道に関しては遠くない将来に成行きに任せて廃止されるんだろう。
(写真は平行する国道168号。)


「ありがとうございました。」
「また奈良に来てや。」
「はい。(でも、五條にはいつ来れるか解らんなあ)」



(なお、文中の五条と五條はそれぞれ正式名に合わせて使い分けてます。
五條市のJRの中心駅は五条駅、その前にあるバス停は五條駅。・・・ややこしい。)

(つづく)