おいらは、何故か解散した後に、もしくは解散直前にバンドを好きになることが多い。
甲斐バンドはオリジナル解散時の前年から聞き始めたし、PEARLに興味を持ったのは
再結成時、ECHOESも以前から知っていたものの最初に聞いたアルバムは
最後のオリジナルアルバムのEGGSだった。
PINKもその類。最初にアルバムを聞いたのはすでに解散(凍結)後だった。
テクノとかプログレッシブとか、そんな細かいジャンル分けが意味をなさないような
唯一無二のサウンドを奏でるバンド。
それぞれスタジオミュージシャンとして名のある人間が集まっているだけに、
各楽器の個性の主張が凄いのに、不思議とまとまって聞こえる。
聴き始めた当時は各楽器の音をあまり聴き分けてなかったが、改めて注意して
聴いてみると実に面白い。曲だけでなく、詩も不思議な世界観が漂う。
ヴォーカル＆ギターの福岡ユタカはのちにワールドミュージックの影響を大きく受けた
曲風に変わっているが、PINKの頃からも詩の影響はあったと思われる。
この曲、「KEEP YOUR VIEW
」は1986年に日立マクセルのCMで使われた曲。
PINKにしてはおとなし目のバラードなのだが、なんとなくタダものではない感じが
そこかしこに現れている気がする。
現在、一番入手しやすい「PINK THE BEST」に入っていないのが残念。
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