奥のほうの穴を見てから、また天坑のところに戻ったら、
変わっている私達三人は
やっぱりあの村へ行ってみたいのです。
でも、ガイドさんはどうしても反対します、
雨が降っているし、
道が滑りやすいし、
それに遠いですし、
安全ではありません、
村で珍しいものもないし、
行く意味がないですよと言いました。
そしても志賀さんたちはやっぱり行きたいようです、
私も行くしかないです。
そのとき、ちょうど街から買い物をして戻った
村の人たちに出会いました、
挨拶をして、
「私達はあなたたちの村へ行っても大丈夫ですか」
と聞くと、
「もちろん大丈夫ですよ」
と笑顔で返事をしてくれました。
その人たちの中にお婆ちゃんがいました、
80歳のおばあちゃんですが、
本当に若く見えます。
肌もつるつるして、
歯もきれいです(修理したそうですが)。
特にこんな小さい山道を、
荷物を運んで、すばやく歩いています。
28歳の私でも負けました。
おばあちゃんはすごいです、
これは本当に80歳ですかと疑いました。
山道を30分ほど登って、
村へ着きました。
この村へ来たら、本当に陶淵明の「桃花源記」のような感じです。
小さい村で、家はまばらで、
高いビルとか一つもないです。
まるで新しい世界に来たようです。
夢のようです。
私達は若い姉さんの後について、
家まで行きました。
「入っていいです」
と聞いて、
「いいですよ」
と返事をもらってから、
姉さんの家に入りました。
姉さんのうちはとても質素な、
ぼろぼろの小屋です。
この前私は故郷に帰りました、
故郷の家はとてもぼろぼろの感じでしたが、
ここと比べてずっといいかもしれません。
姉さんのうちに入ると、
子供三人がベッドの上で遊んでいるところでした、
私達の到来にちょっとびっくりしていました。
その部屋には簡単な薪のかまど、
古いテープル、古いベッドなど散らかっていました。
姉さんはちょっとすまない顔して、
「すみません、どうぞ、どうぞ座ってください・・・」
と椅子の埃を吹きながら言いました。
私たち四人はとてもお腹がすいて、
姉さんに
「ここでご飯を食べたいですが、作ってもらえませんか」
と聞きました。
姉さんは
「大丈夫ですよ、でも家にはもてなすいいものがないんですよ」
とうれしそうに喜んで言いました。
ほっとして、
私たち四人はここの料理が出来るのを
とても楽しんで待っていました。
出来上がるまで、
村のほかのところをぶらぶらしていました。
ここもまた天坑のようです、
周りは全部石の崖で囲まれています。
ここに300人も住んでいます。
子供がたくさんいました、
皆全員素直な感じです。
外で自然に遊んだり、
追いかけたり、
服や顔は汚れています。
お婆ちゃんのうちはすぐ近くにあります。
遊びに行きました。
おばあちゃんと色々お喋りしました。
お婆ちゃんは80歳ですが、
耳もとてもいい、
中国語もうまかったです。
あの姉さんはおばあちゃんの娘さん
ということも分かりました。
ばあさんのうちでも子供がいっぱいでした。
たぶん皆は私達が来ることに興味があってやって来ました。
お婆ちゃんは街から帰ったばかりなので、
孫たちはお婆ちゃんのまわりにきて、
飴などお菓子をねだっていました。
お婆ちゃんは豆腐や、卵だけ買ってきたようです、
飴はありません、
子供たちはちょっと失望しました。
いつも思いやりがある武親さんは
持ってきたチョーコレットを子供に配りました。
子供たちはうれしくて美味しそうに食べていました。
姉さんは私達のために
わざわざ家で飼っていた鶏を
目の前で一匹絞めて、
料理を作ってくれました。
味はさっぱりとして、
とても美味しかったです。
忘れならないうまい食事でした。
食べているご飯は米じゃなくて、
とうもろこしのお粥でした。
ここの主食はとうもろこしです。
普通のとうもろこしとちょっと違って、
粉は白っぽいです。
すごくうまかったです。
ここではこのとうもろこしを畑でつくり、
一年一回収穫で
稲と同じで、屋根で乾燥した後、
一年中とうもろこしを主食として食べます。
ここには米がないですから。
このとうもろこしは「白玉米(バィーユーミ)」といいます。
村で二時間半過ごしました。
とても楽しかったです、
写真もいっぱい撮りました。
「そろそろ穴を下りましょう、暗くなったら、
道が見えなくて、危ないから、帰られなくなったらまずいでしょう」
とおばあちゃんに言いました。
お婆ちゃんは
「ここに泊まってもいいですよ」
と引き止めました。
村の人は本当に素朴で可愛いという感じで、
感動しました。
ここへ来られてよかったなあ。
またいつ来られるかは分からないですよ。
(実は三日後不思議にもう一回来ました、これは後の話です。)







