リンリン先生、日々の出来事-座礁船と

晴れ

「YINBAO」号が18日、
とうとう海岸から20m先の沖合いまで方
向転換するに成功した。

その後も引き続き、
船底の砂を吸い取る作業は続けられていた。

作業間、波によって
少しずつ砂が押し戻されるために、休まず、
毎日毎日吸取り作業を続けなくてはならないのだ。

話によれば、
12月28日から潮が満ちてくるとのこと

それに合わせ
船を引く作業を準備万端なものへと進めていた。

わたしにしてみればこの1ヶ月近く、
いつのまにか船がいってしまうのではないかと
気になって気になって仕方がない毎日だった。

折角のこの機会、
海に戻っていくところを見てみたいと思っていた。

船底の砂は5m水位まで搬出されていた。

28日になって現場に行ってみた

・・・がだれも居ない。
どうやら今日ではらしい。

29日、やっぱりまた現場へ行ってみる。

海水の満ち具合からも、
なんだか船を引けそうな気配。

作業員もあたりを動き回っていて
作業を開始する雰囲気はある。

しばらく待つこと1時間、
しかし船を引かなかった。

なぜなのか

作業員を引き止めて聞いてみると、
どうやら現場責任者が三亜に到着していないらしい。

この半月間彼らは不在だった。

上の指示がなければ動けないのだ。

やきもきする中、
29日は中止とされた。

そして今日30日。

夜7時すぎ、
あたりはすっかり日も沈み、
船の周りは照明で明るく照らされた。

責任者の一行も三亜入りし、
前回と同じ(18日の3200馬力の船)
船が貨物船の前方にスタンバイした。

指示灯も照らされ
「YINBAO」号のオーナーと船長も船に乗り込み、
船が航海するそのときを船上で待っていた。

出発開始直前には
爆竹が勢いよく鳴り響いた。

夜8時、貨物船を引く作業が開始した。

前回とは違って勢いよく
速いスピードで引っ張る。

10分もしないうちに
砂を搬出した問題の200mの軌道も
通り抜けたようだ。

このあと船は修理に出され、
またベトナムへと航海することになる。

こうして3ヶ月
砂浜に乗り上げた貨物船は

1ヶ月のこうした作業を経て
安全にもとの場所へと戻っていった。

岸辺に残った作業員たちは
「今日はお祝いだ!祝杯をあげよう!」
と喜んだ。

私を含めた見物人も
みんな無事に航海へと戻った様子を見て
歓声を上げた。

海はさっきまで大きな船があったことなど
忘れてしまったかのように
穏やかに波を打っている・・・。

こうして私の座礁レポートも結末を迎えたのであった。

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巴拿马籍“银宝”号货轮,在18号拖离岸边20米左右后,每天进行着船底和航道抽沙和挖沙的工作.海浪打过来,又会有一部分沙退回来,所以他们必须每天每天抽沙,做着月底再次拉船的准备.

听说,12月28号开始,到了晚上,潮水就会慢慢涨上来.对这艘船跟踪了几乎一个月的我,可不能错过机会,我要看着船是怎么离开的.

听打捞队的工作人员说,现在一切准备工作都做好了,船底和航道均有5米深.只要潮水涨起来,就马上可以拉出去.真是“万事具备,只欠东风.”

28号晚上我还是如期的去了海边.可我看了看,似乎没有动静,原来因为潮水退得太早,7点就开始退下去了.只好作罢.

29号我当然也去了,今天的潮水还可以.虽然没有要拉船的样子.可我还是坐在岸边等着,前几次不是到了10点多才进行的吗?

到了9点还没有看见船的一些工作人员来.我也等着开始不耐烦了.经一问,好像说什么老板因为去外地了,要他亲自到现场再拉.今天晚上也取消了.

30号晚上7点多,天虽已黑,旁边的路灯把整个街道照的通明,船的一些负责人都已经来到了船的岸边.拉船的两条渔船也停在船的前方,(还是18号晚上3200马力的那两艘船),航道两旁已插放了航道指示灯.

船老板,船长他们都已经在船上等着.随时出发.船上还劈里啪啦放了鞭炮. 8点开始拉了,只见船在移动,比前几次速度要快,船向着航道开始移动,还不到10分钟船就轻松的、安全的离开两百米的航道,他们还在继续往海的方向拉,好像他们说要停泊在海的远处,明天还要进行船主机的维修.修好后就马上开去越南开始工作.

搁浅了3个月的船,脱浅施工了一个月后,终于安全的走了,离开了.船的一些负责人,兴奋的说,“今天晚上值得庆祝,应该去喝一杯.”。岸上所有关注它的人,包括我,也跟着高兴起来,船终于走了,放心了。留下来的是只看见一片汪洋的兰兰的大海,和沙滩上散步的人们.海边又回到了以往的模样.,
晴れ

昼間
またこの浜辺に来てみると、

引き続き砂を掘ったり
吸い取る作業が続けられていた。

今晩も夜10時、
満潮となるこのときに船を引っ張るそうだ。

やはり昨夜と同じ
1200馬力の船で。

夜、作業員の中にはご飯さえも食べず
張り詰めた空気の中「そのとき」を待っていた。

どういったことか
いつもは暖かい三亜の夜が
今日に限って寒い。

海風が強く
みんな2,3枚は着込んで、
動向を見守っている。
(本来なら夜でも半そでで問題なかったりする)

ところがそれだけ着ても寒かった。

潮が昨夜と同じぐらいまで満ちてきた
夜10時半、船を引き始めた。

引っ張り方も昨日と同じ要領だった。

作業は11時半まで続けられたが
結局また失敗に終わった。

私はなぜまた失敗したのか

答えたくなさそうな関係者をしつこく追いかけ、
やっと彼らの1人に聞くことができた。

するとわかったのは次の2点。

・軌道予定である海底の砂の深さが足りなかった。

・引く船の馬力は3000馬力の船が必要だ

ということだった。

この裏事情には、この2艘のタグボートは
この作業を任された、

広州からやってきた引き上げ隊所有の船であり、
ある種節約の手段でもあった。

地元の船を調達するには
お金がかかるからだ。

計算の上での作業なのだろうが、
まさか2回にわたって失敗するとは・・・。

彼ら自身も思わなかったという。

2回の経験を踏まえて、
次回は対策・方針について、よく話し合いをするのだろう。

次の計画はいつなのか?

と聞くと、

「断定はできないが、おそらくこの月末、
 次の満潮期が来るときに
 軌道の深さを整え、実行する。」

ということだ。

・・・となると
私はこれから毎日、見に来なければならない!

大変だ・・。

だってそうしなければ
月末と聞いても、

もしかして
いつの間に行ってしまうかも知れないから。

どうやってこの状況を抜け出すのか
わからないままになってしまうもの。

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12月17号:白天我来海边的时候,看到这艘船的打捞队还在继续抽沙和挖沙。今天晚上还是10点多,潮水会涨起来,他们会继续拉船。

我也早早来了,听他们说,会用昨天晚上同样的方法来拉船,还是1200马力,船的一些工作人员,连晚饭也没有吃,在紧张的等着拉船。

也不知道怎么回事,一直暖和的三亚,今天晚上出奇的冷,加上海风呼呼的吹,每个人都穿了两、三件衣服,还直叫冷。

潮水比昨天晚上似乎涨得高一些了。10点半左右,他们又开始拉船了,我看到还是昨天一样的方法,慢慢的船头像昨天晚上一样挪动了,到11点半左右,船拉不动了,他们放弃了,又一次失败了。

在我的再三追问下,其中的一个负责人说,失败的原因是,航道海底的沙子清理得不够深,还有一个原因是拉船的马力不够大,至少需要加倍,3000马力才够。

据说,这两次用的拖船,是打捞队自己公司的,目的是为了节省开支。没想到,因为马力不够,两次都失败了.

两次的失败,他们会重新好好考虑下次拉船的方针。我说,下次什么时候?他说,还不能确认,也许明天晚上,也许要到月底,海水涨了,航道搞好了,他们就会走。

这样的情况,看来我要随时来观看,不然什么时候走了,怎么走的,我还不知道呢?
リンリン先生、日々の出来事-座礁船作業の責任者たち


晴れ

“银宝”と呼ばれる
この貨物船の脱出作業が始まって
はや半月が過ぎた。

船のまわりの砂を吸い取る等の作業は
相変わらず続けられてきた。

そして今晩いよいよ満潮の時を迎えた。

2艘の船が用意され
これら船が“银宝”号を牽引する。

夜になり、作業員たちも
緊張の面持ちで準備を整えている。

この船のオーナー、キャプテン、
作業指揮者、作業管理者、
職人、一般庶民が浜辺に群がり、
ああこうと動向を見ていた。

夜が更けてもうしばらくたった。

潮が満ちてきた夜10時、
海水は船を引っ張るに相当な水位まで
上昇してきた。

それを感じた現場指揮者は
遠くでスタンバイしている2艘の漁船に
“银宝”号を引く指示を出した。

現場指揮の人の説明によると、
牽引作業を行うにあたり
ワイヤーを2本使用する(一艘一本ずつ)。

ワイヤーはまず船の後部にある錨(いかり)用の穴に括(くく)りつけて
そのまま先端部までまわして
くくりつけ固定させる。

そしてゆっくりゆっくりと引っぱる。

この牽引作業に使用する船の馬力は
2艘合わせて
1200馬力。

リンリン先生、日々の出来事-作業を見守る


方向は、

1、引く方向は船の前方へ、
  つまり私が立っているところから見て
  まず左側へ牽引する。

2、それから海の向こう側へ、
  船が走る方向から言えば
  右へと旋回する。

船が通るはずの道は既に掘り起こされている。
方向がずれないよう注意をはらいながら引く。

あっ、動いた!

ゆっくりと船の先端が動き出した。

1メートル、2メートル・・。

現場指揮者が携帯で
牽引する船に叫ぶように
指示を伝える。

この状態から1時間以上作業は続行、
でもだめだった。

現場指揮者が、

「今日はここまで。あしたもう一回・・。」

口数は少ない。

私はすぐ彼に聞いた。

どうしてだめだったのか?

他の関係者にも。

でもだれもが気分悪く答えたくない様子。

すべては明日へと持ち越しとなった。

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12月16日晚上∶“银宝”号货轮经过半个月的抽沙、挖沙等脱浅工作后,在今天晚上趁着涨潮的机会,用两个货轮把船拖走.到了傍晚的时候,早早的我就看到脱浅的工作人员在紧张的做着准备工作.

船的负责人,老板,脱浅工程指挥的人,船长,船员,以及对这艘船感兴趣的人,都围在沙滩旁注视着,议论着,期盼着.

夜幕降临后,潮水慢慢的涌上来.到了10点左右,潮水已经涨到把整个船底淹没了.船的远处,停着两艘准备拉船的船(后来听说是渔船)。指挥的人,用手机和对讲机在指挥着,准备开始拉船。

听指挥的人说,是用两条钢丝绳索(一艘船一条)勾住船尾的锚孔的部位,然后绕过去再勾住船头,慢慢的拉.这样船才不会倒.拉船的马力两艘加起来是1200马力。

拉船的方向是由船头先走,往海边深处拉,我站在船的正前方,也就是船头向左转,这样的方向,他们已经挖好了航道,顺着这条航道拉。

慢慢的我看到船头动了,一米,一米多,两米,两米多,指挥的人用手电和对讲机指挥着,这样坚持着一个多小时,可最终失败了,船还是回到了原点.

船的负责人说,今天晚上暂时到这,明天晚上还会继续涨潮,明天来拉。我马上追问,为什么失败了?可看他们的心情都不好,都不愿意回答。我只好明天晚上继续关注。