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田舎のポルシェ屋

田舎のポルシェ販売員ブログ

皆様、こんにちは!!


相変わらず変な天気が続いておりますが、くれぐれもお気を付けて下さい。


それでは今回から、過去に私がステアリングを握りました車について、先入観と主観に基づいた朧げな記憶を書き綴ってまいります。

くれぐれも参考にされない様ご注意申し上げます伸びる


まず最初はあのF様にいたしましょうダッシュ


1987年式EU新並フェラーリ328GTBで~す。

1988年フェラーリの創始者エンツォの死後より急激に高騰し、バブルの全盛期にテスタロッサと共に時代を華々しく彩った車です。


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それは1991年秋頃の出来事だったと記憶しております。


その頃のお客様は20代半ばから30代前半のお医者様が多くいらっしゃいまして、ポルシェはもちろんフェラーリとの複数所有のお客様がほとんどでございました。

皆様よく私の勤務先ディーラーにお集まりになられ、自動車談義に興じられ、またはツーリングにお出かけになられたりと、ポルシェの新車ショールームの駐車場にフェラーリが3~4台並ぶ姿はとても華やかでした。


その中のお客様のお1人がブラックのGTBをご所有されておりました。

今でもお付き合いをさせていただいておりますが、私より3才程上のお医者様で、あるときダメモトで運転させて下さいとお願いしてみました。すると、いいですよとの返答がにこにこ


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逸る気持ちを抑え乗り込みました。

非常にタイトな室内です。シートを調整し、ステアリングとペダルの位置を確認します。

かなり寝そべったポジションになりますが、それに反してステアリングは空を向いている感じです。

ペダル類はセンターオフセットしております。

超緊張していますあせる

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F独特のゲート式のシフトレバーを1速に入れスタートします。

心臓が張り裂けそうですドキドキ


フゥオーーーンというアンサーマフラーが奏でる音に酔いしれます。

F様を運転しているのは、まだ23才のガキンチョセールスマンです。

もう世界征服でも成し遂げたかの様な自己陶酔に浸ってしまいます合格

誰が何と言おうとF様が与えてくれる感動は素晴らしいのです。

運転している私はもちろん、周りを走る車のドライバー達もF様に遭遇した喜びに満ちている事でしょうクラッカー

そんなアホな時間を15分くらい過ごさせていただきました時計


おりた後も地に足がつかない感じでした。

輸入車のセールスをやってて本当に良かったと思いました。

N先生ありがとうございました。


その後も、プライベートで乗らせていただき、デートにまでお借りいたしました。

以来20余年、車に限らず公私共にN先生ご家族にはお世話になっております。

この場をお借りして心よりお礼申し上げます。


次回はどの車の話にしようかな?

それではまたパー