次に男と男の子が向かった先は解剖実験教室だった。男が文化祭に求める"非日常"という点ではこれ以上のものはない。(普段よく拝見するブロガーさん達の文化祭レポートの影響もありました。)

二人が教室に入ると左側に植物の標本しおりの販売コーナーがあった。男はオリジナルグッズでお土産的なものが購入出来なかったので、これを代わりに購入した。(・ิω・ิ)(๑´ڡ`๑)

続いて、奥に進むとフナの解剖コーナーがあった。3名の生徒達がそれぞれ訪れた子供達に一人一人丁寧に目の前でフナを解剖しながら説明している。2~3人後ろに並んで待っている状況だ。( ・ิω・ิ)

"待つことが嫌い"な男はスルーして先に行こうとしたが、男の子の方に振り返るとフナの解剖している様子をじっと見つめて動かなかった。相当興味が湧いたようだ。

男の「見ていく?」
との問いに男の子が頷いた。

......仕方がない。人の知的好奇心というものは誰にも止められないし、止めるべきものではないだろう。そうして文明は発展してきたのだ。

男は男の子を順番の列に残し、自らは校舎を散策することにした。

公立で中学、高校と過ごした男にとって、校舎内はまるで異世界であった。

比較的建て替えられて新しい校舎なこともあり建物内はおしなべて美麗で設備にも重厚感がある。

これは公立中学では味わえない雰囲気であろう。すれ違う在校生と思われる生徒達も皆一様に明るく知的な雰囲気だ。また、色々な催し物があったが、どれも生徒の自主性に委ねようという先生方の意志が感じられる。これも難関中学特有の自主性を重んじるという特徴かも知れない。

男が、解剖実験の教室に戻ると、ちょうど男の子の番であった。目の前のややふくよかな男の子が汗をかきながら一生懸命に説明をしてくれていた。

ひと目見て男には理解った。【彼はいい奴】だと。表情、口調、目の輝き、醸し出す雰囲気から判断するに間違いなく優しい性格をしているお坊っちゃんだ。ʕ•̀ω•́ʔ✧

男の子の矢継ぎ早の質問にも嫌がる素振りを全く見せずに彼は懇切丁寧に教えてくれている。

男は、【彼の様な先輩がいれば学園生活もさぞ楽しいだろうな】と思った。(ノ´∀`*)

フナの解剖が終わり、男と男の子が教室を出ようとすると、今度は公開形式で"ウシガエルの解剖"が見れるとのアナウンスがあった(・o・)

男は男の子に尋ねた。
「見ていく?」

男の子は答えた。
「いややめとく。カエルは怖そうだし。」

男も頷き
二人はそのまま教室を離れた。
ε≡≡ヘ( ´Д`)ノヘ( ´Д`)ノ

続きます。

本日の家庭学習(中学受験)
塾の宿題10分