突然ですが、本日は
【新春特別企画!!!日本むか〜しばなし】
をお送りします。\(◎o◎)/
(※本日のお話は完全なフィクションです。悪しからず。)
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第1話【やめたお母さん】
むか〜し昔。あるところに、おじ〜さんとおば〜さんとお坊っちゃんがおりました。

おじ〜さんはおば〜さんが面倒くさがったお坊っちゃんの寺子屋のお迎えに町へと出かけました。

夕暮れ、寺子屋の前に着いて、しばらくたったときのこと。童子達ががわらわらと寺子屋から出てきました。

「まだ、坊やはでてこぬのかのう。」
おじ〜さんが、そっと寺子屋をのぞくと

「無理だったんです。ごめんなさい。」

寺子屋の中で和尚さんと童子のお母さんが何やら話しをしています。

おじ〜さんも和尚さんに言付けがあったので寺子屋の中に入ってみると、

「あの子なりに精一杯頑張ったのは理解っているんです。でも無理だったんです。」

まだ話をしています。おじ〜さんは気まずくなって、視線を逸らすことにしました。

しばらくの間和尚さんは、お母さんを説得していましたが、お母さんは憑き物がとれたような泣き笑いの顔でこう言いました。
「あの子も寺子屋には楽しく通えているんです。算術も読み書きも教えてもらえるのは嬉しいらしいんです。やる気もあるんです。あの子なりに頑張ったんです。でも.....ついていけないんです。」

そして、深々と頭を下げて「今まで大変お世話になりました。ありがとうございました。」と言いました。

和尚さんもたいへん落胆した様子で、なおも話しを続けようとしていましたが、お母さんは首を横に振るばかり。意志は固い様子でした。

「お父上。帰るぞよ。腹減った。」

後からの声におじ〜さんが振りかえると、お坊っちゃんが呑気な笑顔で立っていました。

おじ〜さんは言付けは後日にして、お坊っちゃんと家に帰りました。

これは他人事ではないと、おじ〜さんは家でおば〜さんに今日の出来事を話すと、おば〜さんも頑張っているのに可愛そうと同情していました。

さて、その話を隣りのお坊っちゃんもきいていたものです。村民で流行っている家紋平米という豊作を願う踊りを踊りながら言い放ちました。

「おいらも辞めていいよ。寺子屋にいくと遊ぶ時間がなくなっちゃうし。次会うとき、和尚さんに言っといてね。」

(終)

続きます。

本日の家庭学習(中学受験)
公文算数D5枚
塾テキストの復習70分
ふくしま式本当の国語力ベーシック2P