今朝、特ダネに長渕剛が生出演していた。
この人は、
昨年末、大晦日だ正月だとわいわい賑やかな紅白の一場面で、
東日本大震災の被災地、石巻の門脇小学校の校庭から生中継で
『ひとつ』
という歌を歌いました。
私はこれを聞いて、
はっと気付かされたというか、
時間が経って、
少しずつ震災の記憶が薄れてしまっていた自分や色々な気持ちに胸がつまって、
ただ涙が止まらなかったことをよく覚えています。
だから、
私にとってこの歌は、本当に特別な思いがあります。
今日その長渕剛が、
特ダネで歌にこめた思いを語っていました。
『優しさ優しさって言うけど……、
確かに、誰かの為に何かをしたいというのも「優しさ」だ。
でも「本当の優しさ」が何かって考えたとき、
絶望のどん底に落ちて、落ちて、
失意の底で、人は深くそれを見つめる。
そして、それを見つめた者同士の間にこそ、
「本当の優しさ」があるんじゃないか。』
彼は話していた。
この言葉は、
被災地の本当の姿を見て、
そこでの人々と正面から向き合って、
沢山の思いを受け止めてきた人の言葉だなと思いました。
私も年明けに、
同じ石巻の光景を見て、そこで過ごした方々の話を直接聞いて、
初めて知ったこと、気付いたことが沢山ありました。
きっと、
長渕剛は歌手として、
必死にそれを伝えようとしているんだと思う。
でも、
私にできることなんてたったひとつだ。
それは、
東日本大震災があったことを絶対に忘れてはいけないということです。
どんなに時間が経っても、
どんなに離れた場所にいても、
絶対に忘れちゃいけないと思うようになりました。
それは簡単なようで、
難しいことだと思います。
あんなにあたたかい石巻に何も恩返しできない私だけど、
この気持ちだけは
強く、いつまでも持ち続けて生きていこうと思います。