「組長、警察が……」
李奈は部屋から出ると、篠田に呼ばれた。
李奈は不安になった。
自分はもしかしたら捕まるのではないか、そう思ったのだ。
パトカーのサイレンは近づく。
李奈は覚悟した。
そしてパトカーは島田軍団のビルの前で止まった。
「ここか?」
パトカーから出てきたのは指原莉乃だ。
「警察だ!!……ってアレ?川栄さん?どうもどうも!!」
指原は李奈たちを見ると、気楽に話しかけた。
「指原さん……どうも……」
「大丈夫か?顔色がよくないよ」
指原は李奈の顔を除きこんだ。
「大丈夫です……」
「そうか……まて、島田軍団ってことは……もしかして、石田の……」
「そうですよ、指原さん」
篠田が答えた。
「ありがとうございます!!ここはうちらに任せてください!!」
指原は明るく言った。
「指原さん、私たちはどうすれば?」
そう言ってきたのは……小嶋陽菜だ。隣には松村香織もいる。
「あっ……」
「あぁ、この人たちが通報したんだ、小嶋陽菜さんと、松村香織さん、二人はこのビルの近所に住んでいて、なんかドンチャン騒ぎでうるさかったらしいんだ、ビルの中の音が聞こえていたみたいだね、気を付けてね」
指原が言った。
「川栄さん……どうして……?」
陽菜は不思議そうに首を傾げた。
「松村……陽菜……どうして?」
篠田も言った。
「小嶋陽菜さんを知っているんですか……?」
李奈は聞いた。
しかし、篠田はそれを無視して明場組の車に乗り込んだ。
李奈も乗り込んだ。
車のなかには葉片組の二人もいた。
「なんか、兒玉が死んで、ずっと泣いてたから可愛そうでね~1回明場組に行かせるから」
運転席の梅田が言った。
車はそのまま出発した。
車は明場組のビルの前に止まった。
そこにはナゼか朱里と早紀もいた。
「アレ、どーして?」
梅田が聞いた。
「皆さんの帰りがあまりにも遅かったんで、来ちゃいました」
朱里が言った。
そして全員明場組の部屋に入った。
「ぎゃーっ!」
李奈の叫び声が響いた。
部屋の中には……市川が倒れていた。腹から血が出ている。
「おい!!市川っ!!」
篠田が近づき、脈をはかったが……
「ダメだ……」
「誰が……そう言えば、おい、横山は!?」
大島が言った。
「ここよ」
横山は右手に機関銃を持っていた。
「お前か?殺したのは」
篠田が聞いた。
「そうよ、私は元からあなたたちを騙すつもりだったのよ、嫌いだったの、死んでほしかったの、そう、私はスパイグループのメンバーの一人よ」
横山は冷淡に言った。
「どうして……」
大島が嘆いた。
「じゃあね」
横山はそう言って出口の前に立ち、そして
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!
と、部屋の中を機関銃でめちゃめちゃに撃った。
「ふせろー!」
篠田が叫ぶ。
李奈は撃たれそうになったが、誰かに伏せさせられてその人が撃たれた。
横山は撃ち終わるとその場を出ていった。
「だ、大丈夫か……?」
篠田は起き上がった。
「私は何とか」
李奈も起き上がった。
そして朱里、早紀、永尾、葉片組、大島も起きた。
「……梅田?」
篠田が言った。
梅田は床にうっぷして動かない。
「来ないで……もうだめ……」
梅田は胸を血で染めていた。
「梅田……」
「川栄組長を守ろうとして……そしたら撃たれたの……」
梅田はゆっくりと話した。
「梅田さん……」
李奈は涙を流した。
「組長は生かしたいから……だから……私はどうなっても良いから……組長さんには生きてほしい……精一杯……」
そう言って、絶命した。
李奈は梅田の優しさを感じ、涙が止まらなくなった。
続く