玲奈はフラフラと佐加江組のビルの周りを散歩していた。
「ふぁー」
玲奈は大あくびをした。
何しろ昨日の突撃の計画のせいで寝不足なのだ。
「ん!?あれは……」
玲奈は立ち止まった。
「横山と……秦さん?」
玲奈は急いで影に隠れた。
「どうして……?」
そして玲奈は篠田に電話をかけた。
「もしもし?玲奈だけどさ……」
「おぉ、どうした?」
篠田が言った。
「あのさ、なんか今あんたの組の横山と秦さんが喋ってんの見たんだけどさ……」
「えぇ!?」
篠田は驚いた。
「横山はさっき……明場組を出ていったんだが……」
「出ていった?どうして?」
篠田は玲奈に訳を話した。
「そうか……」
玲奈は静かに言った。
「もしかしたら……秦さんもそのスパイグループの仲間じゃないかと思います」
篠田の横で声がした。声の主は李奈である。
篠田は李奈に電話を代わった。
「だから、珠理奈さんが……危ないと思うんです」
「珠理奈……はっ!!」
「どうかしましたか?」
李奈が聞いた。
「珠理奈、今日秦さんに会うって言ってた……」
「すぐに止めてください!!そして、珠理奈さんは逃げたほうがいいと思います!!」
「分かった、そう伝えておく」
二人は電話をきった。
「李奈、大丈夫?」
朱里が聞いてきた。二人はまだいたのだ。
李奈は二人は信用できると思い、要件を話した。
「そうか……」
早紀はため息をついた。
「この世界って大変なんだね……」
朱里が言った。
「珠理奈!今すぐ今日の秦さんとの約束、中止しろ!!」
玲奈は佐加江組に戻り、一目散に珠理奈のところに言った。
「何でですか?」
「秦さん、あのスパイグループの仲間らしいんだ」
「えぇ!?」
珠理奈は唖然とした。
「どうしてですか?」
玲奈は横山の件と今までのことを話した。
「……わかりました……逃げれば良いんですね」
「そうだ、それがお前の命を守る唯一の方法だ、でも、連絡は必ずするようにな……」
そう言うと玲奈は珠理奈に抱きついた。
「絶対に生きろよ」
玲奈は涙を流しながら言った。
「はい!!」
珠理奈も泣いている。
そして珠理奈は部屋を出ていった。
続く