高井のつぶやき
映画『ライムライト』
「生きることは美しく素晴らしいことだ。たとえクラゲであってもね」
このチャップリンのセリフから生まれた名言『クラゲにだって生き甲斐はある』
クラゲが出現したのは5億年前と言われています。
大きな進化はなくとも、個々短い生涯を閉じながら、営々と命を紡いでいます。
人類はどうかと言えば
気象やウィルス、貧富や孤独などの環境に大きく左右され、生きることの意味や
生き甲斐を探して悩み苦しんでいます。比較の対象ではないのでしょうが、
本来は「生きていること」自体が美しく、価値のあることで生き甲斐なのだと、
クラゲは教えてくれているのかもしれません。
人間は複雑な精神構造を持たされているせいか、自惚れ支配者ぶって、自然界から
自ら仲間はずれになっている感があります。
自然界から生まれ自然界に育まれ、自然界に鍛えられ自然界に還っていく運命は、
地球に棲む他の生物となんら変わりはありません。
生物は皆、スクラムを組んで生を全うしていることを忘れては成らないと思います。
もしも科学が「死」を克服するようなことがあったなら、人間は堕落し歓びも信仰も
愛情も失ってしまうでしょう。
「生者必滅、会者定離」これは自然界から、全ての生物へのプレゼントなのです。