高井でございます。
「徳」をお持ちの方は、周りを安らかで穏やかな気持ちにさせて下さいます。
たくさんの苦しみ悲しみに身を於いても、人を恨まず耐えに耐え、赦しに赦し、
愛一筋に生き抜いて、乗り越えてきた結果なのでしょう。
唯々頭が下がります。
中にはご苦労や人助けに人生を賭けた「ご先祖様の徳」を引き継いでいる方も
おられるでしょうが、それもまた「徳」あるが故。
さて、徳を持たない私は如何すれば良いのか?
以前は拗ねたりヤケになって、人様に迷惑をお掛けしたことも多々有りました。
年を重ね、やっと徳の無い自分を認めることができました。そしてそんな自分が
生かされていることには、それなりの意味が在るのだと思うようになりました。
周りに理解されなくても嫌われても、「徳の無い私じゃ仕方ない」と、苦笑い
しながら腹を括って暮らす努力、それはそれで楽しいものです。
徳の無い私だから「ごめんなさい」と「ありがとう」(愛あらばこその命)の
意味を、この人生から学びました。
それだけでも、徳が無いことは決して悪いことではない、と自分に言い聞かせて
生きております。