人前で泣けないんですよ。
なんか腫れ物みたいになりたくないし、かわいそうな人と思われたくないし、遠慮されたくないし、みんなみたいに普通に笑いたいし。
だから、表向きは「うん、もう大丈夫‼」みたいなキャラ演じてしまうんですよ。

だけど、全然大丈夫じゃなくて、週1くらいは夜中こっそりシクシク泣いてしまうんですよ。
だけど、夫にすらいまだに泣いてること知られたくないから、寝室で一人で泣く。

そうして、人知れずシクシク泣く日々って結構不健康で、要は泣きたいタイミングで泣けないから夜中までぐっと我慢して、昼間は無理して笑って過ごし、夜になったら本当は「大丈夫?辛いね、かわいそうだね、大変だったよね」って声をかけて欲しいのに、我慢して一人で泣くから、どんどん心がえぐられていくような…

そんなこんなで8ヶ月経ったある日、
そう、もう20年近く大好きなミスチルのコンサートチケットが初めてとれたのです。
始まった途端、堰を切ったように涙がとまらない。歌詞の一つ一つが胸にささる。桜井さんの話す言葉が、まるで私の身に起きたこと知っているかのように「心を包む」ってこういうこと言うんだな、って。

葬儀以来、人がいるところで泣いたの初めてで、もう回り気にせずワンワンないて(なんなら隣の男性も泣いてたから 泣きやすかった(笑))
心に溜まっていたフラストレーションがドクドク流れでていくような感覚で、私自身もびっくりするくらい、すーっと心が洗われた。

そしたら翌朝から、急に体調が悪くなった。
お腹は下るは、胃はムカムカするは、寝ても寝ても眠いし、虚脱感すごいし、浮腫もすごいし、とにかく元気がでない、身体が動かない。全然動けない。人前に出たくない。
この8ヶ月で類をみない程の体調不良。
心と身体のバランスが崩壊した。
だけど、私はなんだかそれを好ましく思った。ようやく自分の身体と心が素直に落ち込んでいるみたいで、やっとショックにちゃんと向き合えたみたいで、ようやく「どっときたな」って。
人がいるところでちゃんと泣くって、なんかすごく大切な気がした。

ちなみに、それから一ヶ月くらい経って、体調面の不良はだいぶ回復しました。