ハイ。今日もバイト終わりますた。
覚えることドンドン増えていきます。
対応しきれん。やりきれないことだらけ。
でもなんとかやらねばね。
さて、昨日の妄想小説ですが・・・・
すいません。今日で完全に終わりです。
書き方が足りなかったか・・・(汗)
では・・・どうぞ。
次回は・・・誰編ですかね?(まだ思いつきません)
「のら猫」-最終話ー
孝天と別れてから一ヶ月・・・・独りに戻っても何とかやっている。
あの日の手の傷はもう癒えていた。
アタシの生活は大して変わっていない・・・昔に戻っただけ。
朝起きて仕事へ行って夜に家へ帰るそれだけのこと。
彼と出会って人との繋がりを持つ喜びを教わった。
少しだけ大嫌いだった自分という存在を好きになれた。
でもやっぱり一度開いたアタシの心はまた閉じたんだ・・・・
たとえ手の傷が癒えても気持ちまでは癒えてないんだ・・・
それでも孝天がこんなアタシを好きになってくれた。
そんなアタシ自身が好きにならないといけない・・・
毎日そんな気持ちで過ごしていた。
「日向ちゃん!携帯鳴ってるよ!」
いきなり呼ばれて驚いた。
「誰~?彼氏できたの?」
会社の皆はアタシが孝天と付き合っていたことも別れたことも皆は知らない。
アタシはそんな冷やかしに何も答えず電話を取った。
「もしもし・・・。」
「あ・・・日向ちゃん?ヒナちゃんだよね?」
その名前で呼ばれたの一月ぶりだ。
「あの・・・どなたですか?」
「あ、ごめん突然・・・オレ孝天と同じ仕事してるVanessっていうんだけど。」
「ね~ヴァネス!オレに代わってよ!」
電話の向こうで誰かが騒いでいる・・・
「うるさいっ!仔!黙ってろ! あ、ごめん!ヒナちゃん?」
「あ、はい。聞いてますけど。アタシの番号なんで知ってるんですか・・?」
「孝天と別れたって聞いたんだけど・・・本当?」
「・・・・はい。」
「それっていつの事?」
「一月前ですけど・・・・」
「やっぱり!一ヶ月前だってよ!仔仔!」
「ほら~!やっぱり!オレの言ったとおりジャン!」
電話の向こうが騒がしくてアタシはなんだかイライラしてきた。
「あの・・・・ご用件はなんでしょうか?」
「あ、ゴメン!孝天がさ・・・おかしいんだ。」
「え?彼女と今幸せにやってるんじゃないんですか?」
「何言ってるんだ?ヒナちゃん・・・知らないのか?
あれから孝天はマスコミにもダンマリ決め込んでるんだよ。
好き勝手書かれても何も言わないんだ。
そのうえワケわかんねぇ女まで現れて・・・その女もあることないこと言って
それでもアイツ一切マスコミに何も言わないんだ。」
そう電話口でため息をつきながらVanessが言った。
「アイツずっと家に閉じこもって出て来ないんだ。
連絡しても電話にも出ないし。 悪いけど様子見てきてくれるかな?」
「・・・・アタシにはしてあげれること何もないです
アタシのほうが孝天に沢山助けて貰ってたんだから・・・」
「アイツはヒナちゃんのこと本気で好きだったんだ・・・・きっと今でも愛してるんだよ」
そう言われてもあたしは何も言えないでいた。
「頼むからヒナちゃんから孝天を手放すことはしないでくれよ・・
・・悪かったね。仕事中に電話して・・・それじゃぁ。」
それだけ言って電話は切れた。
どうして孝天が・・・幸せじゃないの?
あの写真の彼女と上手くいってるんだと思ってた・・・
アタシのせい?アタシなんかのせいで孝天が心を閉ざしてる?
孝天がアタシを必要としていた?
アタシが救われてたのに?
頭の中が混乱してワケわかんない・・・
一つだけ解ってる・・・・孝天に会いに行かなくちゃ・・・
アタシが今できることって孝天に会うことだけだ・・・
アタシは慌てて上司に具合が悪いと言って早退届けを出した。
あまりのアタシの真っ青な血の気が引いた顔を見て
上司はすぐに帰るように言ってくれた。
一ヶ月振りに訪れる孝天の部屋・・・・
アタシは呼び鈴を押す・・・返事がない・・・
「孝天!いるんでしょ?開けて」
アタシはドアを叩きながら名前を読んだ・・・
何も応答がない・・・
カバンの中から合鍵を探す
返しそびれていたけれど鍵が変わってないことを祈る・・・
鍵を差し込んで廻す・・・鍵が開いた。
アタシはドアを開けて中へ入った
「孝天・・・いるんでしょ?」
「誰だよ・・・・勝手に入ってくるな・・・」
寝室のほうから抑揚のない声がする
アタシに気がついて孝天のカワイイ子たちがアタシにじゃれつく・・・
「久しぶり・・・元気だった?」
アタシはそのコ達をなでながら靴を脱いで部屋へ上がる
昼間からカーテンが閉めたままの部屋の中は薄暗くて
あきらかに二人でいた頃より散らかっていた・・・
「誰だぁ?・・・・帰れよ・・・」
寝室のドアが開いた・・・
姿を現した孝天は無精ひげでボサボサの髪だった・・・
「・・・・ヒナ・・・?どうした?何でここにいる」
孝天は驚いたのをごまかすように不機嫌にアタシに言う。
「・・・・何・・・この部屋。凄い散らかりようだね
それにナンなの?その薄汚れた格好は・・・・
カーテンも開けないで・・・お酒臭いよ・・・」
アタシは急いでカーテンを開けて窓を開ける。
「何でここに・・。何の用だ」
外の明るさに目を細めてながらそう言う孝天の声に何も答えないでアタシはキッチンを覗きに行く。
シンクの中は汚れ物でいっぱいだった・・・
アタシの珈琲カップまで使ったようだ・・・
「・・・・・普通さぁ・・・ここまでため込まないよね・・・・ホント後片付けしないよね」
そう言ってアタシは洗いものを始めた・・・
孝天はそんなアタシをキッチンの入り口にもたれたままただ眺めていた・・・
タバコを吸おうと手にしたがどうやらカラッポだったようだ
忌々しそうにカラを握りつぶし放った。
「カバンに入ってるよ・・・それでいいなら吸って」
アタシは洗いものをしながら声をかける
「サンキュ。」
一言そう言ってアタシのタバコを手にして火をつけた・・・
洗い物が終わってアタシは冷蔵庫を開けてみた・・・
普段の孝天では考えられない状態・・
冷蔵庫はカラッポだった。
「・・・珈琲飲むか?」
タバコを咥えながらアタシに声をかける・・・
「ん。貰おうかな・・・」
アタシは答えた。
孝天が珈琲を入れてる間アタシは散乱していた部屋をとりあえず片付けた。
ソファーに座りながら彼を見ていた・・・
「ほら・・・」
アタシにカップを手渡すと床に座り込んだ。
「いただきます・・・・」
久々に飲む彼の入れたコーヒーだ。
「手の傷はもう大丈夫か?」
「うん。もう大丈夫。あの時はありがと。ちょっとまだ傷跡残ってるけどね。」
「そか・・・」
「で?なんで来た・・・・?」
しばらくの沈黙の後カップに目をやりながら孝天が口を開いた。
「・・・・・電話があったから。友達から。」
「仔仔か?・・・・余計なことを」
孝天は下を向いたまま苦笑いを浮かべていた。
「ヴァネスっていう人と仔仔っていう人が電話してきた・・・」
「ここに来る途中にも旭っていう人からも電話来たよ・・・」
「孝天は素敵な仲間がいるね・・・彼らに感謝しないとね。」
「全く・・・悪かったな・・・余計なこと言ったみたいだな・・・
アイツらの言ったこと・・・気にしなくていい・・・」
「ん・・・わかった。」
アタシは珈琲を一気に飲み干してカップをシンクで洗った
「ゴメンね。余計なことして・・・・帰る。
あの人たちに孝天はあたしが必要だって言われたけどやっぱり違ったみたいだし。」
「これ・・・返すの忘れてたから。置いとくね」
そう言ってアタシは合鍵をテーブルの上に置いた。
「じゃぁ・・・」
アタシは玄関へと急いた・・・
バカみたい・・アタシは自惚れてたんだ。
やっぱり彼にとってあたしは野良猫と一緒だったんだ。
気が向いて手元に置いていただけだった・・
それなのに勝手に自分を必要とされていると勘違いしていたんだ・・・
「・・・・タバコ・・・忘れてるぞ」
「あげるよ・・・買いに行くの面倒でしょ?」
アタシは振り向かずにそう答えた。
靴を履いて玄関のドアノブに手をかける。
これで完全に彼とはさよならだ・・・
あたしは下を向いてフッとため息をついた・・・
「・・・・かせない」
その時あたしの背中で何か聞こえた。
「行かせない・・・行かせるかよ・・」
孝天の手がアタシの腕を掴む
あまりにも勢い良く掴んだのでアタシはバランスを崩してしまった・・・
「ヒナ・・行くな・・・行かないでくれ・・・」
しりもちをついたアタシを孝天が抱きしめる
その力の強さにアタシは思わず体を堅くする・・・
「ヒナ・・・一緒にいてくれ・・・」
そう言って自分のほうへアタシを振り向かせた
孝天の今までみたことのない表情にあたしは驚いていた
まるで迷子の子供のような今にも泣きそうな孝天の表情・・・
アタシはどうしていいかわからなかった・・・
アタシの肩を掴む彼の大きな手が小さく震えていた
「何で?そんな顔してるの?
彼女のこと好きなんでしょ?ねぇ?
もうあたしのこと面倒見なくても平気なんだよ?
自分の気持ちに正直になって良いんだよ?
ねぇ?孝天・・・無理しないでよ。」
「ヒナ・・・オレのこと嫌いになったか? もう相手にしてられないか?・・・・ならどうしてここに来た?」
「もう・・・お前の背中のアイツは他の奴の前でも・・・・・生き続けられるのか?
お前にとってもオレはもう必要ないのか? どうなんだ?・・・・なぁ?ヒナ・・・」
あたしの身体を床に押し倒した後
そう言った孝天は突然アタシにキスを荒々しくして
アタシの下着を引き抜きアタシの中に無理やり入ってきた・・・
アタシはあまりの痛みに声をあげた・・・身体に激痛が走る
それなのに体の痛みよりもっと心が痛む
この人はアタシが好きだった孝天なの?
普段あんなにいつも自信に満ちた顔を浮かべているのに
今の彼は別人のように見える・・・
・・・・アタシのせい?
アタシが彼をこんな風にしてしまったの?
「ヒナ・・・俺の側にいてくれ」
孝天はアタシにただそれだけを言い続けている・・・
「ゴメンね・・」
激しくアタシを抱く彼を強く抱きしめた。
「アタシなんかでいいの?アタシ・・・・孝天に甘えるだけだよ・・・」
彼に抱かれて痛みと快楽で意識が飛びそうな中アタシは彼に言った
「お前がいいんだ・・・・お前じゃなきゃ駄目だ・・・」
そうアタシを見つめながらアタシの中を彼が突き上げていく・・・
「ずっと一緒にいるよ・・・」
アタシはそれだけを孝天に伝えた。
動きを止めた孝天はアタシを見つめて
「ホントだな?ホントに俺の側にいるな?」
「・・・・うん。」
「お前がいなくなったらオレ・・・オレじゃなくなる」
そう言った孝天は安心したのかアタシの顔を見つめた・・・・
「キス・・・して良いか?」
子供が言うように不安そうな目をしてアタシに尋ねてくる
「駄目って言ったらしないの?」
孝天はちょっとだけ驚いた顔をしたが
すぐにいつもの強引な口調で言った・・
「・・・しない訳ないだろが・・」
あたしの唇を舌でこじ開けてアタシの中へ滑り込ませた・・・
そしていつものようにアタシの背中のTATOOにキスをして
息を荒くしながら背中からアタシの中へ入ってきた・・・
アタシは彼の背中の舌先を感じながら快楽の波に溺れるなか
またアタシの背中のTATOOが彼の身体によって動き回る姿を思い浮かべた・・・
そうだった・・・アタシの背中のソレは孝天が相手の時だけ生きることができる
アタシも孝天とだからこうして生きてて良かったって思えるんだ・・・
アタシは背中で小さく彼が呻く声を聞いたと同時にアタシの中に
彼の熱いものが流れ込むのを感じた・・・
「ヒナ・・・もうどこへも行かないって約束してくれ・・」
「うん・・あたしは孝天のそばにいるよ・・・ずっとね。」
アタシはしばらくそのまま彼の重みを背中に感じながら
幸せを噛み締めた・・・・。
相変わらず孝天は仕事で忙しく飛び回っている。
今までと同じようにアタシは彼の部屋で留守番中の彼の可愛いコ達の相手をして帰ったり
そのまま彼のニオイに包まれて眠ったりして過ごしている。
今でもたまに色々とゴシップは目にしたりするけれど
もうアタシは彼を自分からは手放したりはしない・・・あの日からアタシは決心した。
手放す時が来るとしたらそれは孝天がアタシを必要じゃないと言う時だ。
不安になる時はもちろんあるけれど
そんな時はアタシは新しくあけたピアスをそっとなでてみる。
彼と出会って悲しいことじゃなく
嬉しい思い出として二人で同じ場所にあけたピアス・・・
二人の体に刻まれた新しい印ははアタシと彼を繋ぎあわせる・・・・
彼のアタシと同じ場所にあけたピアスを見るたびにアタシはちょっぴり嬉しくなる・・・
アタシは今でも自分を好きになれたかはわからない。
でも今はどこへも行く場所のないのら猫ではない・・・
孝天の優しい笑顔と心地よいこの場所がある限り
あたしは以前より自分が必要とされる喜びを感じている・・・
完