6月に宮中では「御養蚕納(おさめ)の儀」という儀式が行われます。 その際に収穫された生糸を飾り、和菓子が供えられます。 練切のリンゴなどは難しそうなので、羊羹で作った五色の糸の一色だけを作りました。 一度羊羹を自分で作ってみたかったのです。 あんこを炊いてお砂糖でよく練り、葛で固めますが、作れば簡単でした。 でも絹糸のカセをかたどったひねり羊羹は、練り方が弱かったのか、作るのに苦労しました。 いや、お味は普通の羊羹でした。

 

 

 

6月は他の料理がなかったので、イレギュラーな儀式「朝見の儀」のお料理を作ってみました。 朝見とは天皇・皇后に拝謁することを意味し、男性皇族は結婚後に妃と共に両陛下に挨拶をする儀式です。 女性皇族は結婚前にお別れの挨拶をされます。 本人と両陛下には同じ料理が並べられ、箸を台上に立てる、という儀式的なもので、実際は手を付けられないそうです。

 

 

 

 

左上から時計回りに、鮭の干したもの(スモークサーモンで代用)、高盛りのご飯、ウニをかけた蒲鉾、ゆでえび、鯛の汁もの、付け焼きウズラ(鶏で代用) ですが、これが美味しいのってなんの。 天皇家の皆さん、是非手を付け、味わって食べた方がいいですよ。 で、お酒が進むご馳走です。ただ、高盛りご飯の量は多すぎます。

 

 

ついでに園遊会のお料理も再現してみました。

 

 

 

招待客にふるまわれるお料理のメインは、ジンギスカンと焼き鳥です。 一度の園遊会でおよそ45頭の御料牧場の羊が2000人の招待客に供されるそうです。 宮内庁大膳では宮中晩餐に次ぐ大仕事らしいです。

 

 

 

 

 

 

オードブルとサンドイッチと巻き寿司とちまきです。

 

 

 

ハムとチーズとクラッカーとナッツです。

 

 

フルーツカクテルとクッキーとミニケーキですが、小さいケーキが売っていなかったので、その時母ちゃんが食べたかった豪華なフルーツタルトを買いました。

 

 

数々のお酒と共に園内のテントの中に、こういったお料理が供されます。  招待されるのは各会の功労者たちで、母ちゃんが呼ばれることはないでしょう。 でもいいんだ。 母ちゃんは自分で作って自分で食べますから。 その代わり毎日の過食で母ちゃんはお腹が満腹、はち切れそうになりました。