お玄関のしつらえを金魚に替えました。 水の中をゆらゆら泳ぐフィギャーは涼しげです。 母ちゃんはちょっとしたしつらえを季節のものに替えるのが好きです。つうか、京都の人の暮らし方からそう教わってきました。 そのために「お蔵」はあるのです。 部屋には基本なにも置かない。 その部屋に、年がら年中、同じもの(しつらえ)が飾ってあるということはありません。 収納としつらえは違います。 母ちゃんはやましたひでこさんの「ウチ断捨離しました」は好きな番組ですが、山下さんには「断捨離もいいですが、古来、日本人は季節感を大切にし、自然の移り変わりを模して居宅を飾ってきましたよ」と言いたいです。 もう一つ、母ちゃんの居宅の整理の仕方は婦人之友の町田貞子さんから学んできました。「暮らし上手の家事ノート」は母ちゃんの家政学のバイブルです。 ①家庭の物の整理は家計簿の分類項目にそって。 ②大家族が役割分担をして、楽しく暮らしていける家事。 といった思想が論理的で好きです。 所帯を持って以来、母ちゃんは町田さんと京暮らしを師匠としてきましたが、一人暮らしになった今も、その暮らし方は揺らいでいませんね。