最近はさっぱり映画が見られません。 でも図書館で借りてくると、NHKドラマとか、ドキュメンタリー風のおもしろい作品に出会えます。

 

 

「七人の侍」

リバイバルで何回か観ているはずなのに、初めて見たような面白さ。 また、こんなに長い映画とは知らなかった。 世界のクロサワとして映画界に衝撃を与えた密度の濃い名作。 TVでみました

 

 

 

「帰らざる日々」

アリスの青春歌が散りばめられた青春物語。 信州の飯田で1972年に高校3年生だった辰雄と隆三のひと夏の友情と挫折。 1972年はもう学生運動も下火で、若者たちは怠惰な生活を送っていたろう、と思っていたが、なんの。 そのころの田舎の高校生はまだ貧しく疎外されていた。 それを思い出した映画です。

 

 

 

「アイヌモシリ」

阿寒湖のそばのアイヌコタンで土産物を営むアイヌの中学生。 少年は亡き父の友人であるテホから、自給自足のキャンプに誘われ、アイヌの文化と歴史に触れる。 テホから託された子熊を少年はいつくしむ。 しかしそれがイヨマンテの祭りの日に矢で射られ、神の国に返される。 コタンで大事に大事に育てられ、楽しくおもしろく幸せな生活を送ったからこそ、神は熊に姿を変え、その肉と毛皮をお土産にコタンに訪れてくれる。 生きとし生けるものの尊厳を敬い、自然と調和するアイヌの思想と文化が、アイヌの人たちによって演じられた、貴重な映像である。 う~ん。 これはめっけもんの映画である。 よくぞ図書館で揃えてくれた。

 

 

「少年寅次郎」

葛飾柴又で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎の誕生から少年時代までを描いた、NHKドラマである。 お父ちゃんが芸者に産ませた寅次郎をお母ちゃんは愛情深く育てる。 帝釈天の御前様はこの赤ん坊に、優しくて強い子になるようにと「寅次郎」と言う名をつけてくれた。  良く出来た、でも薄幸の兄貴、日本一のかわいい妹のさくら。 まじめで働き者のおいちゃんとおばちゃん。 こんないい家族にめぐまれ、なぜ寅さんはフーテンになったのか。 五話中の三話までしか見てないんだよね。 気になる~~っつ! 

 

 

 

「高橋是清」

これもNHKドラマで図書館にありました。 高橋是清がこんなに山と谷のある破天荒の一生を送った人とは知りませんでした。 だるまさんと呼ばれ、ころんでも必ず起き上がる、いや何かをつかんで起き上がる前向きの是清。 日銀総裁、何回かの大蔵大臣、はては首相にまでなったひと。 優れた経済感覚を持ち、軍部の台頭に毅然と異をとなえたために、2・26事件で陸軍の将校の凶弾に倒れた。 明治にはこういう魅力的な人がいたのですね。