
この本は仕事がらみで読んだ本である。 乳幼児期から激しい身体虐
待、性的虐待を受けた子どもは、多動・衝動性・解離症状、意思疎通の
乏しさなどで、発達障害様の症状が現れ、実際に脳の異変が起きてい
る。 という恐ろしい本である。 その中で、なおかつ「レジリアンシー」
という逆境に強い子どもの紹介がされていたのが強く印象に残った。
あの過酷なベトナム戦争においてすらPTSDにならなかった人がいる。
フランクルの「夜と霧」にあるような、アウシュビッツにおいてですら人間
としての誇り失わない人がいたのだ。 ひどい家族、逃れられない虐
待のさなかにあって、レジリアンシーはどうやってはぐくまれるのであろ
うか。 1)安心が提供できる大人を周囲におくこと。 2)家族の周りに
いくつもの窓をあける。 3)生活の基本を見直す。 早寝早起き、適度
な栄養、適度な運動。 4)体力と学力。コミュニケーション能力をあげ
る。 深々と了解、しみじみと納得する。