今日は、

甥っ子の野球の試合を応援しに、
全国大会が行われている

神宮球場へ行ってきました。

 

 

 

 

小1から野球をはじめ、
朝から晩まで白球に向き合ってきた

甥っ子が立つ“全国の舞台”。

 

 

 

シートノックで選手たちが

一斉にグラウンドへ飛び出した瞬間、
理由もなく、

涙が溢れてきました。

 

 

 

その光景が、
わが家の長男と重なったのです。

 

 

 

 

 

 

小3から甥っ子と同じチームで、
毎日のように泥だらけで

白球を追いかけていた長男。

 

 

 

「甲子園を目指してくれたらいいな」
「青春を思いきり味わわせてあげたい」

そんな“私の理想の未来”を、
いつの間にか長男に重ねていました。

 

 

 

でも、小6の秋。
長男は学校にも、

野球にも行かなくなりました。

 

 

 

「俺は陸上がやりたい」

 

 

 

そう言う長男に、

私はあの手この手で

野球を続けさせようとしていました。

 

 

 

平日は陸上で、

土日は野球でもいいんじゃない?
監督やコーチから説明してもらえば、

きっとわかってくれるはず——。

 

 

 

今思えば、あれは全部“私の願い”でした。

 

 

 

 

 

 

そんなとき、長男が言ったひと言が
胸の奥にズドンと落ちてきたんです。

 

 

 

「俺の人生なんだから」

 

 

 

その言葉は、
かつて私が父に感じていた想いそのものでした。

 

 

 

その瞬間、ハッとしました。

 

 

 

父の期待に縛られるのが苦しくて、
「自分の人生を生きたい」と、

あんなに強く願っていたはずなのに——

 

 

 

私は気づけば、
長男に同じことをしていたのです。

 

 

 

仕事に、家事に、子育て。

やるべきことに追われ、
いつの間にか、

本当にやりたいことを後回しにし、
自分の人生を

どこかで諦めてしまっていた私。

 

 

 

だからこそ、
長男に“理想の未来”を

託してしまっていたんだと思います。

 

 

 

 

 

 

でも、その生き方は、
長男にとっても、

私自身にとっても、

決して幸せではありませんでした。

 

 

 

そのことに気づいたとき、
執着していた野球への想いが

スーッと薄れていきました。

 

 

 

甥っ子のように、
腐らず努力を続ける人生も尊い。

長男のように、
自由気ままに生きる人生も、

同じように尊い。

 

 

 

どちらが正解で、

どちらが不正解ということはない。

 

 

 

大切なのは——
自分の人生を生きること。

 

 

 

あなたは今、

誰の人生を生きていますか?