クライアントのKさんが
個別セッションを受け始めたのは、
ちょうど1年ほど前でした。
長男くんは小学6年生の1学期から、
次男くんは小学4年生の2学期からでしたが、
長男くんが「学校に行かない」という選択をしてから
間もなく1年が経とうとしていた頃でした。
放課後登校、
別室登校など、
学校との話し合いの中で
これまで様々な提案をしてきましたが、
約2年間、
二人が学校に行くことは一度もありませんでした。
これまでどんな話にも
乗ってこなかった長男くんが、
最近になって
「身長を測りに(学校に)行きたい」
と言い出したのです✨
Kさんは嬉しい反面、
直前になると「やっぱり止める」
なんてこともこれまでに経験済みで、
本当に行くかどうかは
半信半疑に思っていました。
ところが、
「今日なら連れていける」と思った日に
長男くんに声を掛けたら、
すんなりと学校へ行き、
教室へも足を運び、
担任の先生とも話してきたとか😊
更に、
同じようなタイミングで
次男くんも
宿泊学習に参加することを決めました。
Kさんは、
「行ってくれたらもちろん嬉しい」
という気持ちを感じながらも、
「無理して行く必要はない」
とも考えていました。
つまり、
子どもが「行く・行かない」
どちらを選択したとしても、
どの選択も尊重できる自分になっていたのです🌱
こういう母親のエネルギーって、
何も言わなくても
子どもは敏感に感じ取ります。
どちらを選んでも大丈夫🌱
親や学校からのプレッシャーを感じることなく、
自分で選べる環境がある。
それだけでも、
子どもはずいぶん楽になります![]()
次男くんは当初、
「宿泊学習に行きたい」
という気持ちと、
「久しぶりに学校へ行くのは怖い」
という気持ちの間で揺れていました。
それでも最終的には、
「行く」
と、自分で決めることができました✨
とはいえ、Kさんの心境は複雑でした。
自分で決められたことは嬉しい反面、
Kさんの中には
新たな不安が出てきたのです。
宿泊学習に参加するなら、
担任から
「事前学習にも参加してほしい」
と言われた瞬間、
”どっちでも良い”が
”行かせなきゃ”に変わってしまったのです。
その想いは、
徐々にKさんを追いつめていきました。
もし、次男が事前学習に行かなかったら?
ちゃんと行かせることができなかったら?
私は、親として
どう見られれるんだろう?
そんな不安や焦りが募り、
つい、その不安を
次男くんにぶつけてしまいました。
事前学習は、
放課後登校するつもりでいた次男くんは、
突然「ちゃんと行くべき」と言われ、
予想外の展開を受け入れることができず、
壁を叩いたり、蹴ったりして、
不安を表現してくれました。
Kさんからの正直なアウトプットを受けて、
私はこうお伝えしました😊
✅次男くんの気持ちを優先して大丈夫
✅学校には、できないことはできないって伝えて大丈夫
✅先生はこう言っていたけど、○○はどうしたいと思っているの?と聞いてみる
不登校や子育てに悩むママ達の多くは、
長い間、「自分がどうしたいか?」
よりも、
「親はどうしてほしいと思っているのか?」
「先生は何を期待しているのか?」
を優先して生きてきています。
その結果、いつの間にか
『自分』という存在が抜け落ちてしまう。
そういう生き方が当たり前になっていると、
子どもに対しても、
「どうしたい?」ではなく、
「子どもはどうするべきか?」
「親としてどうするべきか?」
という思考が優先されてしまい、
自分や子どもの気持ちが
置き去りになってしまうのです。
『学校や先生はどう思うだろう?』
『人からどう思われるだろう?』
そんな気持ちが出てきた時、
私はいつも基本に立ち返ります。
決めるのは誰?
これは、誰の人生?
本当に大切にしたいものは何?
本当の私はどうしたい?
と。
その問いを通して、
Kさんも改めて
自分の本音に気付くことができました。
以下は、
Kさん本人のアウトプットです🌱
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○○がどうしたいか?
want to がすっ飛んでた。
行くって決めたのに連れてこない私が
先生の目にどう映るのか…が怖くて、
宿泊行くなら事前学習も行くべき、
行かねばならない
have to になってました。
自分に余裕がない。
眠いはずなのに眠れない。
肩の力が抜けない。
奥歯も気付くと力が入ってる。
気付くと涙が出てくる。
現状から逃げたい。
学校からの連絡も無視したい。
他人事でいる旦那に腹が立つ。
全部押し付けてやりたい。
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自分の内側から湧き上がってくる
不安。焦り。怒り。罪悪感。
少し前のKさんなら、
蓋をして、
見ないようにしてきた感情です。
でも今は違います。
嫌な感情から逃げず、
ちゃんと感じられるようになってきました。
自分の感情に向き合えるようになると、
少しずつ、
感情に振り回されなくなっていきます。
そして、
子どもをコントロールする代わりに、
子どもを信じて待てるようになっていきます🍀
Kさんは諦めることなく、
丁寧に自分と向き合い続けてきた結果は。。。
次男くんとの争いから数日後。
宿泊学習の説明を受けるため、
次男くんが学校へ向かう日がやってきました。
前日の夜から
ソワソワしている次男くんの様子を
Kさんは感じ取っていました。
放課後登校とはいえ、
当日もギリギリまで起きてこない。
起きてきたと思ったら、
ゲームを始める。
正直、
「やっぱり無理かな…」
と思う状況だったそうです。
それでもKさんは、
「今日は○○のタイミングに合わせよう」
と決めていました。
だから急かさなかった。
責めなかった。
説得もしなかった。
ただ、次男くんを信じて待っていました。
学校へ着いたのは約束の2分前。
でも、
今度は車から降りられない。
緊張で身体が動かなかったのです。
そんな時も、
「どうする?日を改める?」
「先生に電話してみる?」
と選択肢を渡しました。
すると次男くんは、
「電話してほしい」を選択し、
その結果、
担任の先生が車まで迎えに来てくれて、
裏口から入れるように配慮してくれて、
約2年ぶりに学校に足を踏み入れることができました。
教室へ行き、
宿泊学習の説明を受け、
支援教室も見学し、
校長先生とも話をしたそうです😊
その日の夜。
オンラインゲームをしながら友達に
「オレ、今日学校に行った!」
と報告している次男くんの声は、
とても明るかったそうです✨
私は今回の出来事を見ていて、
改めて感じました。
子どもは言葉ではなく、
『在り方』
に反応するのだと。
親が自分の本音に気付けるようになると、
子どもも少しずつ、
自分の本音に気付けるようになる。
親が、「ああしろ、こうしろ」
と言わなくなると、
子どもは自ら考え、
自ら選択し始める。
そして、
親が自分の不安や課題から逃げずに向き合い始めると、
子どももまた、
自分の中にある不安と向き合えるようになっていくのです。
こういったことは、
どんなに正しい言葉を並べても伝わりません。
なぜなら私たちは、
その人が発する言葉以上に、
その人自身の状態を感じ取っているから。
子どもも同じです。
親の言葉を聞いているようで、
実は親の「在り方」を見ています。
だから私は、
どんな言葉を掛けるかよりも、
どんな自分で在るか。
そこが何より大切だと思っています。
もし今、
お子さんのことで悩んでいるなら。
どうしたら学校へ行くのか。
どうしたら親の言うことを聞くのか。
その前に、
少しだけ立ち止まってみてください。
私は何を怖がっているんだろう?
本当は何に苦しんでいるんだろう?
と。
子どもの問題だと思っていたことが、
実は自分自身の課題だった。
そんな場面を、
私はこれまで何度も見てきました。
今回すごかったのは、
2年ぶりに学校へ行けたことではありません。
Kさんが、
「どうしたら行かせられるか?」
ではなく、
「私はどう在るか?」
に向き合い続けたこと。
その積み重ねが、
子ども達の主体性を育てたのだと思います🌱
あなたは今、
自分の不安や課題に気付けていますか?
一人で考えていると、
どうしても子どもの問題ばかりに目が向いてしまいます。
私自身もそうでした。
でも、
子どもを変えようとすることを手放し、
自分自身と向き合い始めた時、
少しずつ親子関係は変わり始めました。
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