猫とメガネ第2弾!

ボーイミーツガールがややこしい

の紹介です。



この「猫とメガネ」もともとシリース作品だったわけではなく、1作目が好評だった為、2作目のオファーがあった作品なのです!


今回も面白いよ〜☺️


1作目はこちら


前回、泣く泣く離婚が成立してしまった幾ツ谷ですが、事あるごとに、元妻を思い出し、『妻、いや、元妻』と心の中で言い直す未練タラタラなヘタレ具合いを連発しています。

そして、前回少し紹介したオカメインコのほっぺちゃんが登場。

「ほっぺちゃん、カワイイネー」とおしゃべりする(作者曰く)自己肯定感高めの子💕

今回も軽快な丁々発止にえっ?淡い初恋??まさかの三角関係?からのえーーーーーーーっな事実。

そして、神鳴があの人と対峙と読みどころ満載なのです。


では、厳選した“ココが好き💕💕”を紹介していくねー


★このお話、『おでんとは、なにか。』で始まるの。


この始まり方だけで、ぅおーーーーっとなってしまうワタシ。

『「でん」を丁寧にして「御でん」?だとしても「でん」ってなに?』


確かに、おでんってなに?って思った。

ワタシは、今まで、おでんに何の疑問も持たずに61年過ごしてきたよ。

みんなは?

「おでんとはなにか?」からの始まり方、私はツボったよ。そして、ググった。

この「おでんとは?」は食べながら、あーでもないこーでもないと言い合いながら、Google先生の答えにたどり着くんだけど、あーでもないこーでもないが面白いの。


★前作で、幾ツ谷(以下りっちゃんと呼ぶ)と神鳴が似たもの同士なのは周知の事実なのだけど、似たもの同士あるあるで、当人たちは“似てない!”と主張。

今回もそのあるあるが披露されるんたけど、『「キャラ被りすぎ案件だわー。小説だったら統合されちゃってるよ」』と小説家の紙糸子さんが言うんだけど、

これ、そんな二人が主人公の小説だよね?!

統合してないから成り立ってるお話だよね?!

せんせーーーーー🤣

と突っ込んだわ。

先生、洒落がきいてます🤣


★みんな大好き(えっ、ワタシだけ?)ネーミング💕

代理で出席した大学生向け起業セミナーで出会った、今回の中心となる人物が落としたキャラボールペンが、りっちゃんお気に入りのマスコット!

『にゃパン』シリーズ。(猫とパンを組み合わせたキャラらしい)

『あんにゃパン』『トーストとろりんにゃん』『茶トラカレーにゃぱん』が登場。


次にオカメインコの「ほっぺちゃん」

このネーミングはみんな、異議なーしだと思う。


★キャラボールペンの持ち主に友達?が『「もし俺が出資者だったら、猫のくっついてるペンなんか持ってるやつに金は出さない」』と言ってるのを聞いたりっちゃん、すかさず『「なぜ?」』と会話に乱入。


『「なぜキャラクターグッズを持っていることが、出資しない理由になるんだ?」』

『「可愛いじゃないか。猫は可愛い。パンは美味しい。多くの人を幸せにする」』


『「そうだとしても………子供っぽいじゃないですか」』


『「子供っぽいとビジネスで成功できないと?自由な発想力は大人より子供のほうが優れていると思うが」』

『「そもそもきみはキャラクターグッズに偏見をもってるようだが、市場の大きさを理解してるのかな。キャラグッズ市場は1兆2千億円を超えると言われている」』

『「さらに言えば猫関連市場、………………」』とめんどくさいオッサン全開で絡み、言いたいことを言い切って『「邪魔したね」』と言いその場を後にしたりっちゃんの感想?は『スッキリした』

学生に絡んだ理由は『にゃパンをディスられてイラッとしただけ』🤣🤣

いやー、ほんと、心の狭いやつ🤣🤣


★学生へのセミナーで、相談に乗ってほしい。と頼まれたキャラボールペンの持ち主白ポメくん。共同経営を考えているらしく、相談にのることになった経緯を神鳴に話してた時の一コマ

『「共同経営はむずかしいんだけどな……」』


『「なんで?金で揉めるから?みんながみんな、りっちゃんみたいな金の亡者じゃないと思うけど?」』


『「俺は金の亡者じゃない。ただ金が大好きなだけだ。マネー様以上に頼りになる御方は、滅多にいらっしゃらない」』


ただお金が大好きなだけだ!ハッキリキッパリ言い切る潔さ!

ここは潔いんだなぁ、元妻には未練タラタラなのに🤣


そして、“マネー様”!!!

金!じゃなく、お金様じゃなく、マネー様!!!

そしてそして、頼りになる“御方”ときた!

ここはツボです。太ももをバンバン叩いてます。


そして、確かにマネー様は頼りになる御方である。


★ほっぺちゃんの飼い主の小春さんが亡くなられたので、一時的に蔦屋敷で保護することになったのだが、住人たち持回りで、1日一回ほっぺちゃんを部屋で放鳥するんだけど、慣れるまでは、とメガネ二人がペアでお世話することに!


窓、襖をきちんと閉め、放鳥&鳥かごの掃除をしているとほっぺちゃんが神鳴の肩に止まり、勝ち誇った顔の神鳴を見て

『「ひどいじゃないか、ほっぺちゃん、きみのおうちを掃除してるのは俺だよ?」』と言うりっちゃんに


『「ほっぺちゃんはイケメンがお好きだ。小春さんもそうだった」』


『「小春さんは俺にもよくしてくれたぞ。前にどら焼きもらったもん。1個しかないからって俺だけに!」』


『「僕が遊びに行った時は、モンブランケーキ出してくれた」』


寄るとすぐに張り合ういい歳したオジサンズ🤣

しかも、カタブツイメージのりっちゃんが、“もん”って、子供か!!🤣🤣🤣


★蔦屋敷の前家主弥生さんと小春さんは仲良しだったみたいで、弥生さんの推しアイドルグループを布教され、一緒にライブビューイングに行ったらしい。

おばぁちゃん、がペンライト振りながら、キャーキャー言ってるの想像してホッコリしちゃった☺️


★小春さんが、女の子を保護するんだけど、何も聞かず、一つだけ聞いたのが、『食べるもの、何が好き?』だった。

ステキ💕 心配で、根掘り葉掘り聞きたくなるのに、“大丈夫よ”の代わりに何も聞かず、好きな食べ物を聞くなんて、ステキだー


★起業の相談にのってる白ポメくんの相方(女子)から白ポメくん抜きで相談したい。とのメールをもらうりっちゃん。これは、恋愛相談か?俺にはムリと思い、元妻に頼ることに………

元妻の杏樹ちゃん、いい仕事するんだよ。

二人の会話に口を出せなかったりっちゃん。なぜそうなる?なせ、そうなった?のりっちゃんに優しく教えてあげる元妻。

前作からもわかってはいたけど、りっちゃんのダメなところというか、思考というか、“りっちゃんってこういう人!”がちょっとしたことで、すごくよく表現されていて、小説家さんというか、榎田先生の凄さを改めて感じたの。


★小春さんが亡くなったことで、一時的に蔦屋敷で保護することになったアカリちゃん。

クリスマスパーティーを始めよう!というタイミングで、今日が誕生日だと告白。

それじゃあ、とハッピバースデーの歌をうたうことになったんだけど、りっちゃん以外は韓国語バージョンのハッピバースデーを歌い出したの。

歌い終わって、拍手………の後、置いてけぼりをくらったりっちゃん、『「俺だけ一緒に歌えなかったんだけど」』と言うと、生前、弥生さんが、推し7人の誕生日とグループ結成日、年8回を皆でお祝い(豪華な夕飯&ケーキ)する時は、推しの母国語でハッピバースデーうたってたから覚えちゃった&ハッピバースデーの歌=韓国語バージョンになってるという🤣


そして、住人たちの誕生日は『「あっ、そうかい。おめでとさん!」だけ🤣🤣🤣

弥生さん好き💕💕


隣の和室から♪センイルチュッカ〜ハムニダ〜とほっぺちゃんの声が………ほっぺちゃんにトドメを刺されるりっちゃん🤣🤣🤣


★お金は大事だ!!!というのを熱く語るりっちゃんのことばを聞いて、

『「あーあ、またりっちゃんが金の亡者になってる」』

と言った神鳴に


『「人を亡者扱いするな。こんなに元気に生きてるだろうが」』と反論するりっちゃん。


反論するとこ、そこ?🤣


★アカリちゃんの事実がわかった時の洋のことばが😭

ほんまにええ子や😭😭


★神鳴があの人と対峙した際、

『相手の顔からえみが消えた』

『本当に、スッと、まるでデリートキーでも押したかのように一瞬で消えた』


本当に、スッと一瞬て消えた。じゃなく、“デリートキーても押したかのように”を挟むセンス!

デリートキーという単語のチョイス!

ワタシのツボです。


★冒頭に出てくる“おでん”とまあまあ序盤に出てくる“ピザ”が終盤回収されるのであるよ。


副題の「ボーイミーツガールがややこしい」

中盤、おっ、これがボーイミーツガールか?

ややこしいは、自分の気持ちが分からないって事?

えっ?三角関係?

と二転三転した末に、そうきましたか!

なオチなのですよ。


アカリちゃんが蔦屋敷でやらかす事件やら、白ポメ&相方の強めなキャラやら、多様性の時代に生きる上で考えさせられる事など、色んな要素盛りだくさんで、どんどん物語に引き込まれてしまう作品です。

 

是非是非、読んでみて