症例報告① 買いもの依存症の女性。その4 | 治療の本当のトコロ。

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患者/山口愛里さま。30歳代中頃の女性。

主訴/買い物依存症。

 

鍼灸の治療やカウンセリングにより、買いもの依存症の症状は、すこしづつ改善され、大金をつぎ込むことはしなくなっていました。

 

古いバックとは言え、高級バックは質屋に持って行くと高値で売れ、それを元手に、新しいバックを買えました。

 

バックを買う「量」と「値段」は少なくなったが、「買うという行為」自体はやめられないというので、自己肯定感を増し、依存症からの脱出を目的に、タッピング療法から始め、のちにハグの治療に切り替えた。

 

ハグは、立ってハグしたり、座ってハグしたり、いろいろな体制をためしてみたが、「これが一番しっくりくる」というので、

 

私がベットに座り、私の左太ももに愛里さんの頭を預けてもらい、愛里さんの顔の方向は私のお腹に向け、愛里さんがベットに横になる姿勢になってもらった。

 

愛里さんの頭に私の右手を軽く置き、私の左手で愛里さんの肩や背中をトントン叩くというスタイルを取ることと決まった。

 

初めのころは愛里さんの背中をトントンすることが主流だったが、私の右手がちょうど愛里さんの頭部に位置しており、なでなでするとしっくりいったので、頭をなでなですることにした。

 

愛里さんも、「先生、その、なでなで、良いですね…」というので、愛里さんの治療の「基本スタイル」ができました。

 

はじめは、「母性50%、父性50%」くらいから始めましたが、治療が進むにつれ、「母性30%、父性60%、祖父母性10%」くらいの感覚に落ち着いた。

 

もちろん、日によってパーセントは前後するが、だいたい、これくらいの感じである。

 

このパーセントは、母親との関係より、父親との関係が上手く行っていないことから、うまれて来るのではないかと思う。

 

祖父母性の10%が分からない…。

 

愛里さんに聞いても、祖父母の話は出て来ないが…。

 

 

頭をなでながら、「いい子、いい子」と言う。

 

「えらいね~、愛里ちゃん。いい子だね~」と言いながら、頭をなでる。

 

すると、私自身もなぜだか「しっくり」来るし、愛里さんも「しっくりくり。安心する」と言う。

 

この治療を始めて、1年くらいたつが、買いもの依存症の症状がずいぶんと取れ、「バックは、年1回の、自分へのご褒美だ」と言い、バックを買う「量」と「値段」が格段に減った。

 

 

【 患者様の個人情報を細かく書いていますが、個人が特定されないように、一部フィクションを加えて描かれています。みなさまには、「こんな感じの人かな?」とイメージを膨らまして、読んでいただければ、幸いです。】 

 

【 メンタル面で、不調をかかえる人への基本な療法 】

患者さんはイスやベットに腰かけて、座ります。

術者は立った姿勢で、患者さんと向かい合わせになります。

患者さんに少し頭を下げてもらって、大きめのバスタオルを頭からかぶせます。

患者さんの前頭部を、術者の胸のあたりに当てた姿勢を取ってもらいます。

術者は、リズミカルに背中をたたいたり、さすったり、なでたりします。

背中をたたきながら、「大丈夫、大丈夫」、「心配無い、心配無い」と声をかけます。

これが基本のカタチです。