症例報告① 買いもの依存症の女性。その3 | 治療の本当のトコロ。

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患者/山口愛里さま。30歳代中頃の女性。

主訴/買い物依存症。

 

山口愛里さんは、「愛情をもって育てられたことは、一度も無い」と言います。

 

愛里さんの父親は資産家で、愛里さんは「お金に困ったことは、一度も無い」と言います。

 

母親はお父さんの言いなりで、自分が無い。「私がお父さんに怒られていても、何の助けもしてくれなかった」と言います。

 

愛里さんは二人姉妹の次女。

 

「両親は、何をしても姉が一番で、私が何をしても興味が無く、無視されて育った」と愛里さんは言います。

 

無視するだけ、興味が無いだけならそれでもかまわないが、何か問題が起こると、「お姉ちゃんはすごいのに、お前はダメだ」、「お姉ちゃんは偉いのに、お前は劣っている」と言われて育ったという。

 

お姉さんは、「両親が望むように成長し、両親が望むような相手と結婚をし、両親が望むような子どもを産んだ」といい、姉にも自分が無いと言います。

 

それとは反して、「私が生んだ長男の顔すら見に来なかった」と言います。

 

 

愛里さんから聞いた話を列挙していますが、真実かどうかは関係ありません。

 

もしかすると両親や姉に同じことを聞いたら、違う感想を言うでしょうが、それはこの場合、関係はありません。

 

愛里さん自身が、「どう育てられてきたと感じるか?」が問題であって、本当のトコロはあまり関係ありません。

 

「本当のトコロ」が大切になって来るのは、愛里さんが、今ある症状を克服し、両親や姉の事を、「おもんぱかれる状態」になった時、初めて意味があることであって、今はただ、我々術者は、愛里さんの話に耳を傾けるしかありません。

 

愛里さんの買いもの依存症が始まったのは、長男さんを出産した直後から。

 

「両親が、私の苦労して産んだ子どもの顔も見に来なかったころからだ」と言います。

 

愛里さんの母親が銀行に振り込む毎月の仕送りを、「無駄なことに使ってやろう」という意識も働いたそうです。

 

 

【 患者様の個人情報を細かく書いていますが、個人が特定されないように、一部フィクションを加えて描かれています。みなさまには、「こんな感じの人かな?」とイメージを膨らまして、読んでいただければ、幸いです。】 

 

【 メンタル面で、不調をかかえる人への基本な療法 】

患者さんはイスやベットに腰かけて、座ります。

術者は立った姿勢で、患者さんと向かい合わせになります。

患者さんに少し頭を下げてもらって、大きめのバスタオルを頭からかぶせます。

患者さんの前頭部を、術者の胸のあたりに当てた姿勢を取ってもらいます。

術者は、リズミカルに背中をたたいたり、さすったり、なでたりします。

背中をたたきながら、「大丈夫、大丈夫」、「心配無い、心配無い」と声をかけます。

これが基本のカタチです。