第2回:尿管結石の痛みと対処法~についてお話します

尿管結石の痛みとは?

尿管結石による痛みは、疝痛と呼ばれる特徴的な痛みで、まるで内臓がねじれるような、激しくズキズキとした痛みを伴います。この痛みは、結石が尿管を移動する際に、尿管壁を刺激し、神経を興奮させることで起こります。

痛みの特徴

  • 場所: 腰、腹部、鼠径部など、結石の位置によって痛む場所が異なります。
  • 強さ: 耐え難いほどの激しい痛みで、日常生活に支障が出るほどです。
  • 持続時間: 数分から数時間、場合によっては数日続くこともあります。痛みが波のように繰り返し襲ってくることも特徴です。
  • その他の症状: 吐き気、嘔吐、頻尿、血尿などを伴うことがあります。

痛みを和らげるための対処法

尿管結石の痛みを和らげるためには、以下の方法が考えられます。

薬物療法

  • 鎮痛剤: ロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的に使用されます。痛みを効果的に抑えることができます。腹部の症状が出ることが多いので、内服薬よりも坐薬を用いる方が効果が期待できます。
  • 筋肉弛緩剤: 尿管の痙攣を緩和し、痛みを軽減します。
  • α遮断薬: 尿道括約筋を弛緩させ、尿の流れをスムーズにすることで、結石の排出を促します。

その他の対処法

  • 体位変換: 痛みの場所によって、楽な体勢を見つけることが大切です。
  • 温湿布: 温湿布を患部に当てると、痛みを和らげる効果が期待できます。
  • 水分補給: 十分な水分を摂取することで、結石の排出を促すことができますが、痛みの強いときには水分を取りすぎると逆に痛みが強くなることがあるので注意が必要です。

痛みと共存するためのアドバイス

尿管結石の痛みは、日常生活に大きな影響を与えます。痛みと共存するためには、以下の方法を試してみましょう。

  • 呼吸法: 深呼吸や腹式呼吸など、リラックス効果のある呼吸法を行うことで、痛みを軽減することができます。
  • リラックス法: アロマセラピーや音楽療法など、自分に合ったリラックス法を取り入れることで、精神的なストレスを軽減することができます。
  • 痛みを記録する: 痛みの強さ、場所、時間などを記録することで、医師に伝える際に役立ちます。

尿管結石の痛みは、非常に強い痛みで、日常生活に大きな支障をきたします。しかし、適切な治療を受けることで、痛みを軽減し、日常生活を送ることが可能です。

 

次回は治療法についてお話します。