ぐっすり眠りにつくための音楽:脳波と音楽の科学
良質な睡眠は、心身の健康にとって非常に重要です。しかし、現代社会では、ストレスや生活習慣の乱れなどによって、睡眠不足や睡眠障害に悩む人が増えています。
そこで今回は、脳波と音楽の関係に着目し、良い睡眠を促すための音楽について、科学的な根拠に基づいてお話します。
脳波と睡眠の関係
睡眠には、大きく分けて ノンレム睡眠 と レム睡眠 の2種類があります。
- ノンレム睡眠 は、さらに N1~N3 の3段階に分けられます。
- N1: 軽い睡眠で、ウトウトとまどろむ状態
- N2: 比較的浅い睡眠で、脳波がさらにゆっくりとします。
- N3: 深い睡眠で、脳波が最もゆっくりとし、呼吸や心拍数がゆっくりとします。
- レム睡眠: 夢を見る睡眠で、脳波が速くなり、眼球が活発に動きます。
脳波は、睡眠の深さに応じて変化します。
- 覚醒時: β波(14~30Hz)が優位
- N1: α波(8~13Hz)とθ波(4~7Hz)が混ざり、β波が減少
- N2: θ波が優位となり、δ波(0.5~3Hz)が出現
- N3: δ波が優位
- レム睡眠: β波とθ波が混ざり、眼球運動やレム筋電図活動が現れる
睡眠をとるためには、脳波をリラックス状態 に導くことが重要です。
その音楽については明日のブログでお話します。