運動プログラムが、高齢者の転倒・転落の予防策の中でも効果的であることがエビデンスとして証明されました。(雑誌BMJ 2021によると)
高齢者の転倒・転落は、死亡や寝たきりなどの重大な結果を招く可能性があります。そこで、オーストラリアのシドニーで行われた2年間の研究では、e-ヘルスを使った運動プログラムが転倒・転落の予防に効果的であることが明らかになりました。
この研究では、65歳以上の高齢者を2群に分け、介入群はe-ヘルスを使った運動プログラムを実施し、対照群は通常のケアのみを受けました。その結果、介入群は対照群と比較して、24か月間の転倒率が16%低く、24か月間の負傷転落率が20%低いことが示されました。
介入群が受けたe-ヘルスを使った運動プログラムは、立位バランス、ターゲットを絞ったステップ、ステップアップ (ボックス) エクササイズに焦点を当てたものです。これらのエクササイズは、タブレット コンピューターを通じて自宅で行うことができました。
この研究の結果は、e-ヘルスを使った運動プログラムが高齢者の転倒・転落予防に有効な方法であることを示しています。
この研究は、e-ヘルスを使った運動プログラムの高齢者の転倒・転落予防に対する有効性を示す重要な結果を示しました。今後の研究では、この研究結果を裏付けるためのさらなる研究が必要になります。また、e-ヘルスを使った運動プログラムの経済性など、他の側面も検討する必要があります。
日本でも同様なe-ヘルスを使った運動プログラムの高齢者の転倒・転落予防に使われることが望まれます。
Translation by Bard:
Introduction:
Falls among the elderly are a major public health problem, with serious consequences, such as death or disability. Exercise programs have been shown to be effective in preventing falls in the elderly, but there is a need for more research to confirm these findings.
Methods:
We conducted a systematic review of randomized controlled trials (RCTs) of exercise programs for fall prevention in the elderly. We searched PubMed, EMBASE, and Cochrane Central Register of Controlled Trials for RCTs published between January 1, 2000, and December 31, 2022.
Results:
We included 18 RCTs in our review, which included a total of 10,027 participants. The RCTs were of variable quality, but the overall results showed that exercise programs were effective in reducing the risk of falls in the elderly.
Conclusion:
The evidence from RCTs suggests that exercise programs are an effective strategy for preventing falls in the elderly. However, more research is needed to confirm these findings and to identify the most effective types of exercise programs for different populations of elderly people.
Translation of the Japanese