1922年にイギリスの科学者ドラモンドが脂溶性Aを発見し、ビタミンAと命名しました。その後、米国のマッカラムが脂溶性成長促進因子を発見し、脂溶性Aと命名しました。ビタミンAは、視覚、免疫機能、細胞分化、成長などに重要な役割を果たしています。1931年にスイスのカラーがオヒョウ肝油からレチノールを発見しました。

ビタミンAは、脂溶性のビタミンであり、視力を維持するために必要な成分です。ビタミンA欠乏症は、目の病気や免疫力の低下などの健康問題を引き起こす可能性があります。そして、

乾燥眼炎

感染に対する抵抗力の低下

成長不良

骨・歯の発育不良と変形

皮膚や粘膜の角質化

皮膚の異常乾燥、色素沈着

性腺の変性退行 なども引き起こします。

ビタミンAは、レチノールとして動物性食品に含まれており、レチノールは肝臓に蓄積されます。また、カロテンとして植物性食品にも含まれています。ビタミンA欠乏症は、発展途上国でよく見られる問題です。

 

ビタミンAを多く含む食品には、レバー、卵黄、バター、マーガリン、チーズ,うなぎなどがあります。また、カロテンを多く含む食品には、人参、かぼちゃ、トマト、ピーマン、ブロッコリー、さつまいも、グレープフルーツ、マスクメロンなどがあります。

戦後の数十年は小学校では、肝油として、子供に与えられていました。