シン・プロレスってなんだ? ❸ ゴールの無いマラソンと例えてたけど… | まつすぐな道でさみしい (改)

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2022年 6月12日(日)

埼玉県::さいたまスーパーアリーナ

観衆:4,891人

CyberFight Festival 2022



  NOAHの暴力装置発動から、プロレス界最凶マッドネス自転車暴走の続きになります。







かつて、プロレスはゴールのないマラソンだと言った自分ですが、ゴールすることに決めました。来年春までに引退するつもりです。あと数試合はするつもりです!」




「股関節がヒザと同様、奇形してきてこのまま続けててもいずれは股関節自体を人工関節にしなきゃいけない。人工関節を股関節にした時点でもうプロレスはできない、どの道。だから遅かれ早かれという中で」


「本当はプロレスやりたいよ。続けていきたい、本当は。だけどある意味、ドクターストップというか、本当に断腸の思いというか…まだやりたいこともいっぱいあると思うし、決断した以上は引退しますよ」


「ただいつ何時、どのようにってのは決まっていない。まだ何試合をやるということも…。やめるということだけ決断して。まだその過程はいつ何時、どこでどういうふうにって今、ノアと相談しながら、おいおい発表していきたいと思います」




 地獄の3段活用でしたが、武藤敬司の「大切なご報告」はまさかの引退宣言!



 常々「リングを降りるのが怖い! 出来ることなら生涯現役で…」なんてこと言った武藤ですが、膝に続いて股関節まで言うことを聞かなくなったという話で、やむにやまれずのドクターストップで、辞めたくはないんだけどしょうがないと…笑い泣き


 ファン目線で見ても、よくあの膝でここまで頑張って来たな! と、感心しちゃいます。


 後日会見で武藤敬司引退ツアー第一弾発表が有りましたので、それも載せておきます。

 







 取り敢えず、武藤敬司引退試合来春ということだけで、日時・会場・対戦カードすべて未定!


 それまでにファイナルカウントダウンシリーズとして数試合行うようですが、今回はその第一弾発表として3大会のスケジュールと、引退ロード第1試合として清宮海斗戦が発表されましたが、プロレスファンをこれ程ワクワクさせてくれるサプライズ発表は無いと思います。




 当然、新日本プロレスファンからすればオカダ・カズチカとのシングルをラストマッチで! と期待しちゃいますが、現状、武藤敬司がNOAH所属選手でNOAHの主催興行ということを考えれば、NOAHの未来を託して清宮海斗とのラストマッチが筋というものでしょう?


 それを第一弾カードに持って来てくれたことで、プロレスファンの妄想を膨らます余地を残してくれたってことです! ニヤニヤ😆👍✨ 




 当然、この人も名乗りを上げるとは思いますが、どこか途中のタッグマッチ辺りで組まれる可能性は有ると思います。




 武藤敬司はネット配信の時代だからクラブチッタとか小さな箱でもとは言ってるけど、心の中では師匠・猪木ばりに東京ドームでのド派手な引退興行を狙っているだろうし、そうなるとNOAHの所属選手では既に擦られていてそこまでの話題性は無いでしょう。


 果たして武藤敬司の介錯は誰に任されるのか、楽しみですね!




 もう一つ、武藤敬司引退興行とは別にグレートムタファイナルと銘打たれ、2023年1.22横浜アリーナグレート・ムタ引退興行が行われることが発表されました。





 ムタと言えば横浜アリーナとのことで決定したようですが、確かに私も横浜アリーナ初体験はムタを見たくて足を運んだ藤波辰爾戦でした。


※この日の入場はプリンセス天功のイリュージョン! 大砲で飛ばされたムタが天井から登場したのですが、この演出のため武藤は2.3試合前から天井に吊り下げられて待機を強いられたそうです。



 この時代はまだアントニオ猪木が現役で、藤波辰爾・長州力、新日本プロレスから分家したUWFと続く、ストロングスタイルの系譜に風穴を開けたのがグレート・ムタの存在だったと思います。


 '90年代新日本プロレスの象徴である闘魂三銃士ですが、IWGPを最初に巻いたのは武藤敬司ではなくグレート・ムタなんですよね。


 飛ぶ鳥を落とす勢いの三銃士でしたが、格というガラスの天井が存在するプロレス界において、その天井を突き破り新たな時代の扉を開くには、武藤敬司の別人格であるグレート・ムタという存在が必要だったのだと思います。


※ムタの存在が無かったら三銃士の時代が来るのは、あと数年遅れていたんじゃないですかね?



 藤波に放った毒霧がミスター高橋に誤爆し、レフリー不在となったリングはもうムタの独壇場です。


 コーナーに追い詰められたムタは金的で藤波を叩き落とすと、さらにビール瓶でぶん殴ります。




 完全グロッキー状態の藤波をムーンサルトで葬りますが、会場は大ブーイング!


 この頃のムタはダークヒーローと言うより、本当にやりたい放題のヒールレスラーで、観客もどう捉えていいのか戸惑っていた感じでした。


 しかし、この時代に武藤の見せたムーンサルトは、高さ・飛距離・フォームと三拍子揃った芸術品だったことは間違いないです。




 グレート・ムタの対戦相手と言えば、真っ先に名前の浮かぶのは現・石川県知事であるこの政治家。


 このオッサンはプロレスラーが政治家に転身したというよりかは、政治家がプロレスをやっていたと言われるほど計算高い男だったらしいですが、彼の代表作と言えばこの試合だと思います。



 馳が代わりにペインティング〜! のフレーズが印象的な試合。


 元々アメリカマットでは武藤敬司がペイントしただけで東洋の神秘などと人気を博していましたが、逆輸入ファイター グレート・ムタを登場させるにあたり、武藤敬司とグレート・ムタの差別化に悩んでいた武藤が、この試合を切っ掛けに極悪ヒール グレート・ムタを誕生させたのですが、それだけに留まらず、元々ジャパンプロレス出身であまり人気の無かった馳浩が、試合中に大流血することによってヒールからベビーフェイスに転身するという、二人のレスラーのキャラを決定づけた印象深い試合でもありました。


 取り敢えず武藤敬司とグレート・ムタ引退マッチの2試合を観戦することは確定路線なのですが、ムタのラストマッチ対戦相手筆頭として名の挙がる馳先生は、県知事というポジションを考えると現実的では無いように思えます。


 そう考えると、グレート・ムタと深い因縁があり現役で活躍するレスラーと言えば、あの男になるのでしょうか?