拘束か、薬漬けか​



前回に引き続き、地政学についてまとめようと思っていたけど、いったんお休みふとん1


図書館で借りてきた

在宅ひとり死のススメ 上野千鶴子

を、まとめる物申す



私は、孤独死や在宅死について書かれている本を好んで読んでいる凝視

私の希望する死は、【病院で家族に看取られながら死ぬ】から【自宅でひとりで死ぬ】に変わった。


以前書いたブログ↓


こちらにも書いたが、人が死ぬ時、そこに苦痛はないらしい。

死ぬ時には脳内麻薬といわれるエンドルフィンが出て多幸状態になるのだニコニコ


1人の時に死ねたら、家族に救急車をよばれる心配もないにっこり

終末期の過剰医療は【スパゲッティ症候群】とも呼ばれている。

うん。私はやっぱり自宅で孤独死がいい。。


。。ん??

いやいや、まてまて、認知症になったら?驚き

ひとりで自宅で死ねるか?驚き



祖父母は認知症だった。


元々短気だった祖父は暴力的になり、暴れた。

家族からアルコールを禁止された時は、家中酒を求めて探し回り、料理酒を飲んだり、時には押さえつけなければならないほど、暴れた。


祖母は被害妄想が激しくなり、財布が盗まれた!と騒ぎ、家中を荒らしまくった。

鍋の火をつけたままにして、ボヤ騒ぎを起こしたり、認知症の祖母が認知症の祖父を連れ出し、踏切で自殺しようとしたり、迷子になって警察のお世話になったりもした。


2人ともオムツは嫌がり、粗相した際は羞恥心からか、箪笥の奥に汚れた下着を隠したり、大変だった。

座布団の上でしてしまうこともあった。


結局、2人は施設で亡くなった。

「うちに帰りたい」

祖父も祖母も会いに行くたびにそう言っていた。


でも、自宅では無理だった。

自由に歩ける認知症は、目が離せないのだ。



​認知症は『早期発見・早期治療』をもじって、『早期発見・早期絶望』と言われるほど、高齢者とその予備軍の恐怖心を煽っています。

認知症が進行すればいずれ廃人同様になると。

認知症は目下のところ、原因も予防法も治療法もわからない病気。
認知症薬と言われているものは、進行を遅らすだけで、治療薬ではありません。

ひとによっては、自然な加齢現象というひともいます。
考えてみれば、昔は「じいちゃんもボケたね」ですんだのに、【認知症】と診断名がついたばかりに、病人扱いされる。。。。ことになってしまいました(とはいえ、認知症もいろいろ。レビー小体型認知症など、あきらかに異常行動や症状のある認知症は、病気と言えます)。


認知症は自然な加齢現象。。。なのか?


この本で知ったオレンジプラン驚き


2012年に認知症施策推進5か年計画(略称「オレンジプラン」)

2015年には認知症施策推進総合戦略〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて(略称「新オレンジプラン」)


なんだそれ?なんでオレンジ?驚き

よく分かんないけど、高齢者の絶対数が増えているので、当然認知症発症率も上がる。。

この事態に国が計画したこと。。。とは?


「認知症700万人時代」に向けて、厚労省は
「新オレンジプラン」を提示しました。

それを白雪姫の毒りんごならぬ、「毒入りケーキ」と呼んだのは医療福祉ジャーナリストの大熊ゆきさん。

オレンジをもじって「毒入りみかん」と呼ぶのは精神科医の高木俊介さん。
というのも、大量に発生が予想される認知症者を家庭でも施設でもケアできないとなると、手ぐすねひいて待ち受けているのは、精神病院と製薬会社だからです。

高木さんはこう言います。
「私たちの知らぬ間に、じわじわと、ふたたび大収容時代がはじまる。新オレンジプランは巧妙に毒を盛られた果実である。白雪姫の毒リンゴならぬ、毒入りオレンジなのであり、今はまだ国民のほとんどが自分には関係ないことと思い込んでいる、知らぬが仏の毒ミカンなのである。そして、この国で年老いてゆく私たちは、ある晴れた朝、突然に、精神病院の保護室で抑制されて目覚めるのだ」
(「白雪姫の毒リンゴ、知らぬが仏の毒みかんー新オレンジプランと認知症大収容時代の到来」『精神医療』4-80、2015年)

日本の精神病院の人口あたりの病床数が諸外国に比べてだんトツに多く、また平均入院日数がすこぶる長いことは、よく知られています。

このところ精神医療改革の流れが進み、入院期間を短縮しよう、患者さんを地域復帰させようという動きがようやく本格化してきました。
ですが、入院患者さんを出した後の空きベットを埋めなければ、経営が成り立ちません。
そこでおいしいお客さまになるのが、認知症高齢者なのです。

病院によっては、患者がいなくなったあとの病棟をいくらか改装して、認知症者の生活支援施設に変える、というところもあります。

高齢者施設といっても、もともと敷地内の病室。見かけを変えただけの入院と変わりありません。


毒みかんオエー

目覚めたら精神病院って。。嫌や煽り


精神病院と、認知症高齢者を受け入れる施設は違うだろう。。と、思っていたが。。

ん?似たり寄ったり。。なのか?驚き


​精神病院は、家族も施設ももてあます患者さんを受け入れるといいますが、そこで認知書患者は、どんな『治療』を受けるのでしょうか?

BPSD(行動・心理症状)と呼ばれる周辺症状(暴言暴行、自傷他害、幻聴妄想、異食弄便など)を抑えるための手段はふたつ。
ひとつは身体拘束や室内隔離のような物理的行動抑制です。
もうひとつは向精神薬を投薬しての生理的行動抑制です。

暴言暴行と言っても、ほとんどの場合、「ここはどこだ、家に帰らせてくれ、外に出たい」というもっともな要求のこと。

たいがい家族がだまし討ちのようにして連れてきますから、「家に帰りたい」というのは当然の要求です。
それを拘束と薬漬けで抑制するだけ。
患者はたしかにおとなしくなりますが、それは生気を失うのと同じです。

精神病院ならずとも、認知症高齢者を受け入れた施設で、認知症者が受ける処遇は、似たり寄ったり。


「うちに帰りたい」

と、言っていた祖父母を思い出した。。


祖母がいた施設では、エレベーターに暗証番号がついており、自由に出入りができなかった。

元気な認知症者が廊下を何度も行ったり来たりしている姿をよく見かけていた。

太陽の下で外の空気を吸いながら散歩したいと思っても、外に連れ出してもらうことはできない。

人手不足で職員さんはいっぱいいっぱいなのだ。


祖父母はどう思っていたんだろうか。。

家族からみたら恵まれた環境にみえても、当の本人は自由のない世界で辛かったのかもしれない。

だから「帰りたい」と言っていたのかもしれない。

介護士さんは優しく接してくれていたし、祖母はお気に入りの介護士さんがいた。

でも、その介護士さんもしばらくすると退職してしまった。。。


もうひとつは薬漬け。

アルツハイマー症の進行を抑えると言われているアリセプトなどは、一度飲み始めると生涯止めることができない点では、血圧降下剤や糖尿病の薬と同じ。
しかも進行にしたがって投薬量はしだいに増えていきます。

「認知症者700万人時代」は巨大なマーケットですから、製薬会社が手ぐすね引くのも無理はありません。

ですが、東田勉さんの『認知症の「真実」』
(講談社現代新書、2014年)を読んでびっくりしたのは、投薬量が増えてよいことは何もない、ということ。

意識状態は低下し、患者はおとなしくなりますが、それは脳の活動を抑制しているからです。
周囲で聞くのは、投薬を減らしたり、止めたりしたら状態が改善した、という話ばかりです。

(中略)

最近『ケモブレイン』という専門用語を知りました。
近藤誠さんの近著『このクスリがボケを生む!「ケモブレイン」にならない13の知恵』(学陽書房、2019年)に教えてもらいました。

薬が原因で起きる脳障害を表す専門用語で、こういうテクニカルタームが生まれるほど、欧米では知られているそうです。
そのなかに、認知症薬も降圧剤も、コレステロール降下剤も、慢性病で飲み始めると止められない薬の多くが含まれています。

2019年『高齢社会をよくする女性の会』が、『高齢者の服用に関する実態調査』を実施し、報告書を出しました。
日本人の投薬量が多いことは知られていますが、回答者のなかには、医者には言わずに薬を捨てているひとたちも相当数いました。

最近、多職種連携チームのなかに、薬剤師さんが参加することの重要性が言われるようになりましたが、もし、わたしが要介護者になったら、投薬管理などやってほしくありません。


拘束か薬漬けか。。。認知症の高齢者を待ち受けるものは行動抑制しかないのか。。。?凝視


ケモブレイン。。両親は、降圧剤とコレステロール降下剤飲んどりますが。。。

飲まない=血管破裂なのだ。食生活や運動で何とかしようなんぞ頭にない。。。薬を飲めば正常値になるんだから。。真顔




おひとりさま認知症者なら。。。?


​施設入居者の大半が家族の意思決定によるものであることには、理由があります。
入居者のほとんどに認知症があり、意思決定能力を欠いているからです。

騙されて連れてこられた認知症高齢者が「出してくれ」「家に帰りたい」というのは当然の要求で、これは「帰る妄想」でも「暴言」でもありません。

なら独居だったら?

薬を使わない精神科医として有名な認知症ケアの専門家、高橋幸男ドクターの「からくり理論」によれば、問題行動と呼ばれる症状にはすべて「からくり」があり、その原因をつくる誰かが周辺にいるということです(『認知症はこわくない 正しい知識と理解から生まれるケア』NHK出版、2014年)

それなら独居の認知症患者さんは、「からくり」が発動しない環境にいることになります。

疫学的証明ができるほど事例数は多くありませんが、高橋医師の経験的な臨床例によれば、
「一人暮らしの認知症の人のBPSD(行動・心理症状)は軽い印象があります。興奮や暴力は明らかに少ないですし、介護拒否や、『帰る』妄想、人物誤認妄想、物盗られ妄想や嫉妬妄想なども多くはありません」
と指摘し、「家族がいる場合とは異なり。。。日々指摘を受け(叱られ)続けるストレスはきわめて少ない」とあって、やったね!と思いました。

高橋医師に限らず、認知症対応に関わる複数の医者から聞いた話でも、独居の認知症患者さんの方が周辺症状が穏やかで機嫌よく暮らしておられるということでした(もちろん個人差はありますが)。


BPSD』には、かならずそれをひきおこすきっかけとなる『からくり』がある。

ひとりなら。。


やっぱりひとりで死にたい。。。昇天




最後まで読んでくれてありがとうニコニコ飛び出すハート


次回も多死社会について学ぶ物申す