こんにちは
心理カウンセラー/セラピストのあずあずです
今日は、コミュニケーション術について書きたいと思います。
みなさんは
I メッセージ(アイメッセージ)
You メッセージ(ユーメッセージ)
って聞いたことありますでしょうか?
I メッセージは、“私メッセージ”とも言われ、
「私」を主語にしたメッセージ、
You メッセージは、
「あなた」を主語にしたメッセージです。
誰かに何かを伝えたいときは、Iメッセージ、つまり「私」を主語にして伝えるとうまくいく、と言われているんですね。
これはアドラー心理学に基づいた考え方です
恋愛・夫婦・子育て・仕事などなど、あらゆる場合に効果的なので、ぜひ試してみてほしいな~と思います
たとえば、彼氏や旦那様がなかなか連絡をくれなくて寂しい思いをしたとき。
つい、
「なんで連絡してくれないの!?」
っていうふうに言ってしまいませんか?
男性は保守的な生き物なので、こういう言い方で責めると瞬時にして防御モードに入ってしまいます。
つまり男性は、どうやって相手の攻撃をかわして身を守るか、どうやってこの場から逃れるか、ということに意識が向いてしまうのですね。
その結果、
「俺だって忙しいんだよ!」
とか逆ギレしてみたりします。。
攻撃は最大の防御ですからね。
あるいは、適当にごまかしてその場を早く逃れようとしたり、スルー(放置)したりします。
そうすると女性は「なんなのその態度は!!」となり、ケンカに発展しがちですよね。
私もこれで何百回失敗したことか・・(遠い目)
そして結局、自分がいちばん分かってもらいたかった自分の気持ち(寂しかった、心配した)が伝わらずに終わってしまったりするんです。
この場合の、「なんで連絡してくれないの?」は「あなた」が主語のYouメッセージ。
これをIメッセージに言い変えてみましょう。
「こんな屈辱的なセリフ、言えるかー!!」
という武等派な方々も多いかと思います。
私もかつてはそうでした。
そんな方はそもそも、「寂しい」と感じている自分を、自分が受け入れられていないんですよね。
まずはそんな自分を認めて、受け入れることから始めましょう。
こちらの記事なんか参考になるかと思います
Iメッセージで伝えると、相手は「責められている」と感じないため、素直に受け取ることができます。
なので一番分かってほしかった“寂しかった”という感情にも寄り添ってくれやすくなりますよ
たとえば、職場で、仕事のできない相手に対してイライラしてしまう場合。
上司から“Youメッセージ”で責められてばかりだと、部下は委縮してしまいます。
委縮した状態では、その人が本来もっている能力も発揮できないかもしれませんよね。
ミスをした部下に対して、「なんで?」「なんで?」と問い詰める上司をよく見るんですが、ミスの原因なんて大抵「忘れていた」とか「気付かなかった」「知らなかった」ということ。
人間なんだから忘れてしまうこともあるだろうし、気づかなかったなら今後気をつければいい、知らなかったなら教えてあげればいい。
原因をネチネチ責めるよりも、「こうすると良いよ」とサラッと提案してあげられる方がスマートだし、お互いに良い気分でいられるんじゃないかと思います。
Iメッセージは、子どもの自己肯定感を育む。
命令形や、否定形のYouメッセージは、子どもから主体性を奪い、抑圧します。
でも、子どもは本来、自分自身で成長していく力を持っているんです。
親の希望を伝えつつ、「最終的に選ぶのはあなただよ」という余地を残すことは、「あなたを信頼しているよ」という愛のメッセージにもなるんですね
うちの娘が通っている保育園では、すべての職員がこんなIメッセージで子どもに接してくれています。
きっとそういう研修を受けているのでしょう。
頭ごなしに言われると大人だって反発したり、委縮したりしてしまいますよね。
でも、Iメッセージは“意見”“お願い”という形をとるので、選ぶのは子ども自身。
「大好きなママ(先生)が嫌というなら、やめておこう」というふうに、自分でやめることを選択するんです。
しかも、こんなふうにIメッセージでのコミュニケーションに日常的に触れていると、子ども自身も、自分の気持ちを上手にIメッセージで伝えられるようになります。
保育園では子ども同士のトラブルやケンカがしょっちゅう起きます。
そんなときも、子ども同士で、
というふうに、上手にIメッセージで伝えています
そうすると、言われたほうの子も、「相手は嫌な気持ちなんだな、やめてほしいんだな」ということがすぐに分かり、素直にやめたり、謝ったりすることができるようになるんですよね。
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さて、今回はIメッセージとYouメッセージの違いについて書きましたがいかがでしたでしょうか。
アドラー心理学にはこんなふうに、日常に役立つことがたくさんあるので、またそのうち書いてみたいと思います
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