モハーヴェ砂漠のど真ん中でラスベガスを目指していたドイツ人夫婦。
妻のジャスミン・ムンシュテットナーは夫と喧嘩して車から飛び出し旅行鞄を持って徒歩で砂漠を横断します。
間違って夫の旅行鞄を持ってきたことに後で気が付くジャスミン。
アメリカ人(日本人も)にはムンシュテットナーという名前は何度聞いても覚えられないようです。
たどり着いたのが寂れたモーテル&ガソリンスタンドを兼ねた“バグダット・カフェ”。
店の中は埃だらけで黒人のオーナー夫婦は喧嘩して妻のブレンダは夫を追い出す始末。
息子は店の中のピアノの練習中。そばには小さな赤ん坊が寝ています。
高校生の娘は毎回異なる男友達と遊びに出掛けています。
店員のカヘンガ(インディアン?)は暇さえあればハンモックで寝ています。
きれい好きのジャスミンはあらゆる所をきれいに掃除し始めます。
それが気に入らない女主人のブレンダ。ジャスミンを追い出そうと画策します。
さらにトレーラーハウスに住む老人やモーテルで刺青を彫っている女性も登場し…。
モハーヴェ砂漠のオアシスになるバグダッド・カフェ。まるで現在のおとぎ話。
主人役のマリアンネ・ゼーゲブレヒトの周りを笑顔にしていく演技がなんともいえません。
アメリカンの薄いコーヒーはドイツ人にとっては「ただの茶色の水」。
この映画のテーマ曲「コーリング・ユー」は当時、よく耳にしました。