青山真治監督作品。作詞家・小竹正人原作。
両親を交通事故で亡くした小早川直実(多部未華子)。
叔父夫妻(鶴見辰吾・美村里江)の住む高級タワーマンションへ引っ越しします。
人見知りの15歳の黒猫ハル(りんご
)が一緒です。
勤め先は郊外の古民家を改造した小さな出版社。
社長(岩下尚史)や後輩(岸井ゆきの)など仲間はみんな気心の知れた連中。
タワーマンションのエレベーターの中でスター俳優時戸森則(岩田剛典)と一緒になったことから人生が変化します。
そして黒猫ハルの具合も徐々に…。
特に大きな事件も起こるわけでもどんでん返しもありませんが、柄本明や永瀬正敏など主人公にとっては通りすがりの人物たちが光っています。
両親の死よりも黒猫ハル
の死を悲しむ小早川直実。
彼女自身も両親の死に涙が出なかったことを気にしています。
生者と死者は平行線のようにつながっていないのではなく、すぐ手を伸ばせば届く近さに向かい合っているのかもしれません。