「斜め屋敷の犯罪」の著者も「時計館の殺人」の著者もびっくり。
本格ミステリのファンならば「読まずに死ねるか」と言いたくなる本書。
「名探偵に対して被害者は『犯人に罰を与えて欲しい』じゃなくて、こう思うんじゃないかな。」
「『なんで、私が殺されるのを防いでくれなかったんだ』って」(297頁)
名探偵のレゾンデートル(存在理由)を討論する作中の人物。
名探偵に必要なのは、名犯人。
中村青司も真賀田四季もモリアーティ教授、レクター博士も登場!?
「後期クイーン的問題を考慮しなくてもいい」(453頁)
本格ミステリ愛に包まれた本作品はもちろん、どんでん返しのてんこ盛り。
「多くの愛好家の度肝を抜くことになろう。」(島田荘司)