中川右介 「江戸川乱歩と横溝正史」 その3 | うおざき鍼灸整骨院のブログ

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整体もいいけど整脳も忘れずに。本は心の良薬です。

 

 

「かつて横溝が『新青年』編集者として乱歩に『パノラマ島綺譚』と『陰獣』という傑作を書かせた」

 

「そして戦後は乱歩が編集者となり横溝に『悪魔の手鞠歌』という最高傑作を書かせたのだ。」(以上280頁)

 

「『蝶々殺人事件』の映画では乱歩が『構成指導』としてクレジットされている」(204頁)

 

しかし、二人は時には喧嘩もしました。数年間、お互いに口を聞かなかった時期もあったようです。

 

横溝正史は肺結核のため昭和9年に信州の上諏訪へ転地、療養生活を送ります。

 

この時も乱歩をはじめ、水谷準、森下雨村、大下宇陀児らが資金援助をします。

 

乱歩は見舞金として1000円を渡したそうですが、当時うどん1杯10銭、珈琲1杯15銭だったので、今の300万円以上の価値かもしれません。

 

横溝正史は憎めない弟気質で皆から可愛がられたようですね。