2月13日、楽天銀行の3Q決算が発表されました。
正直、決算数字はふつーでした。
通期業績の上方修正も発表ありましたが、経常収益+0.9%、最終利益+6.1%でしたので
これも想定内の修正だったのですが、
決算説明資料読んでると、これすげー決算だと言うことがわかりました。
ではまず口座数の伸び。(単位:万人)
2021.4Q 1052
2022.4Q 1231 (+179)YonY
2023.4Q 1373 (+142)YonY
2024.1Q 1404 (+31)QonQ
2024.2Q 1437 (+33)QonQ
2024.3Q 1475 (+38)QonQ
2024.2.13 1500 (+25)QonQ
2022年度決算では179万人増加していたものの、
2023年度決算では142万人の増加に鈍化。
2024年期も1Qでは31万人増に更に鈍化。通期換算だと31x4=124万人。
2Qは33万人なので通期換算だと33x4=132万人。
2Q決算まで見ても口座数の鈍化は明らかであった。
しかし3Qは38万人の増加で通気換算だと38x4=152万人換算となり、
2023年通期よりも増加ペースが加速した。
でもって今年1月1日から2月13日の間に25万人増加していて、
これを通気換算すると25x約8=200万人となる。
このペースが維持されるかどうかはわかりませんが、もしこのペースで増加していくとしたら、
年間200万人ずつ増えることになる。
順調にいけば2024年3月1,525万人、2025年3月1,725万人。
次に預金額。(単位:10億円)
2021.4Q 5765
2022.4Q 7765 (+2000)YonY
2023.4Q 9120 (+1355)YonY
2024.1Q 9480 (+360)QonQ
2024.2Q 9550 (+70) QonQ
2024.3Q 10319 (+769)QonQ
こちらも口座数と同じような感じですが、
2022年度には2兆円増やしていましたが、2023年度は1.35兆円の増加。
2024年1Qの3,600億円は年換算で、3600x4=1.4兆円
2Q700億円は年換算で、700x4=2800億円。
正直、前回の決算で預金が700億円しか伸びなかったのを見て、
楽天銀行終わったなって思っていたのですが、
3Qは、+7690億円は年換算で7690x4=3.07兆円。
このペースが維持されれば預金残高が2024年3月11.2兆円、2025年3月14.3兆円となります。
業績にしても口座数、預金額にしてもたかだか年間10%〜20%程度の伸びでしかないですが、
ネット銀行にシフトしていく流れは続きそうでして、
純粋な成長に加え、今後のマイナス金利解除、更なる金利上昇があるとすれば
中長期で投資するにはいいのかもしれない。
私は楽天の商売のやりかたが嫌いで少量しか株は持たないようにしていましたが、
将来性を見る上では良い決算だっとと評価します。
以下は私の予想になりますが、
個人投資家は表面上の数字だけでサプライズなしと判断し、売り
海外投資家は口座数・預金の急増を評価し、買い
トータルでは、今週揉みあうものの売りを吸収後継続的な買いが入ると予想します。
*しろーと投資家の感情的な予想で、よく外れます。実際の投資判断は自己責任でお願いします。