先日、有田川町の清水へあらぎ島を見に夫と車で行ってきました。
有田川町を通る国道480号線を走っていると、
道沿いに目をひく看板がありました。
「世界一 キュートな仏像」
拝観は要予約とあるけれど、
どんなキュートな仏像なのか気になります!
せっかく来たので、その仏像がある吉祥寺(きっしょうじ)さんへ向いました。
駐車場が無いようなので、ご近所の方にお聞きして道沿いに車を駐車させていただきました。
お寺までの坂を登って行く途中、左下に立派な茅葺き屋根の建物が見えました。
後でそちらも行ってみることに。
舗装された坂道を歩いて行くと、吉祥寺さんの山門が見えてきました。
腰壁と白塗りの壁には虫籠窓がある珍しい山門ですね。
山門と境内の様子です。
本堂には吉祥寺のご本尊・阿弥陀如来坐像(県指定文化財)がお祀りされています。
ご本尊は平安時代の後期の作で、像高91.8cm。
細部まで彫り込まず、粗いノミの跡を残して仕上げられている鉈彫像(なたほりぞう)で、
西日本では類例の少ない仏像なのだとか。
お盆で本堂へ入られる檀家さんがいたので、
私達も本堂内へ上がらせていただきお参りしました。
お盆の忙しい時期に急に訪れたのにもかかわらず、
女性の方が快く対応してくださり、色々なお話も伺えてうれしかったです。
他の文化財の仏像はやはり予約が必要で、宝霊殿である収蔵庫の方に安置されているそうです。
ご住職が不在の場合などは拝観が出来ないので予約が必要と言うことでした。
拝観料は1人~10人で3000円、11人以上は1人300円と言われていたように思います。
お礼を言って本堂を後にし、吉祥寺薬師堂を訪れました。
先ほど下に見えていた茅葺き屋根の建物が薬師堂だったのです。
ちなみに画像の薬師堂の左上に、吉祥寺さんの山門が見えていますよ。
吉祥寺薬師堂は、国指定重要文化財となっています。
素朴でシンプルな山門
光明山 医王院 東福寺とあります。
吉祥寺薬師堂は、もとは現在地より2㎞ほど離れた岩倉神社の別当寺であった東福寺の建物と伝えられています。
棟札より応永34年(1427)に現在地に建立されたことがわかっています。
境内には手水舎もありますが、手を洗えるような感じでは無かったです。
茅葺きのお堂は、桁行(けたゆき)三間、梁間(はりま)三間、一重、寄棟造り(よせむねづくり)だそうですが、内部は見られなかったです。
旧暦1月8日に行われる「おも講(おもこう)」と「堂徒式(どうとしき)」は国指定重要無形民俗文化財となっています。
おも講は、室町時代初期にこの地で村づくりをしたとされる13軒(現在は12軒)の家長が寄り合い、村政の評議をする場で、かつては庄屋や肝煎(きもいり)などはここから選出されたそうです。
堂徒式は、粟生(あお)地区の数え年3才になる男女が、12軒のおも講の承認を受けて村入りし、子供の成長と健康を本尊の薬師如来に祈る儀式で、最後まで無言で行うということです。
外から天井を見上げてみました。
天竺佛末薬師如来(?)
吉祥寺薬師堂のご本尊・薬師如来坐像(国指定重要文化財)は、宝霊殿に安置されています。
詳しいことがわからない・・・。
御詠歌
今回は宝霊殿の仏像は見ることができませんでしたが、
次回は予約をして拝観させていただきたいなと思います。
この後、車で移動し、
あらぎ島にやってきました。
この日も展望台には何組も来られていて、緑色の棚田を眺められたり撮影されていました。
もうそろそろ稲も黄金色になり、稲刈りの季節かな?
あらぎ島を見た後は和歌山市内へ戻り、お昼を食べてお茶して帰りました。