時計10:00

癒しの和歌山

新宮市の中央部にある浮島の森へやってきました。

正式名は、新宮藺沢(いのさわ)浮島植物群落といい、昭和2年に国の天然記念物に指定されています。


どうして国指定天然記念物になっているのでしょうかはてなマーク


それは、枯れた植物が沼地に堆積して筏状になった島に、

寒暖両性の植物が混生することから国指定天然記念物となっているとのこと。


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管理事務所の前に説明板があります。


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パンフレットなどによると、約6000年前の縄文時代ごろは、市内は内湾となっていて、蓬莱山、明神山などが島として浮かんでいたそうです。


縄文時代の終わりごろになると、海が退き、市内は広い沼沢池になります。


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この沼沢の中で、湿性植物の遺体が多数集まりました。

湧き水が低温のために植物遺体の分解が遅れ、そのためできた泥炭マット状の浮遊体が浮島だそうです。

「泥炭」が水より軽いので、水に浮いているという大変珍しい島なのです。\(゜□゜)/

成立は1700年前半だとか。


そしてもうひとつ。


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浮島の森には、スギを優占種として多くの植物が生育しています。


その中で注目されているのが、


温暖な地方でありながら、北方系植物のオオミズゴケやヤマドリゼンマイが繁茂、

その一方で亜熱帯系のテツホシダが混生していること

高層湿原に特徴的なミズゴケ群落が発達しているということ

高さ15mを超える樹木が多数育成していること

などが、他に類をみない存在となっているそうです。


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浮島は、暗褐色の泥炭様の厚い泥層の上に浮かんでいるために、池水面の昇降によって、それとともに島もまた昇降したり、島の地で強く足ぶみすると、島が揺れうごき、樹木の梢がゆれるそうです。


試しに竿を地中に押し入れると、10mに達しても、なお地盤にとどかないのだとか。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


昭和20年代までは、強い風が吹くと島全体が吹き寄せられて動いたと記録がされているそうですが、都市化が進むにつれて沼全体の陸地化が進み、浮島は座礁してしまったそうです。

また水質の悪化とともに植物にも悪影響がでたそうですが、新宮市では昭和63年から森の再生保存に努めています。


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管理事務所の前に石像や石碑が建っています。


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この石像は「おいの」さん。

手に抱いているのはなんと大蛇です。


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浮島の森には「おいの伝説」があります。

その説明板です。


『 昔、浮島の森は神倉聖(かみくらひじり)の神聖な修行場でした。

 ある日のこと、「おいの」という美しい娘が父と一緒に薪を採りに島に渡り、弁当の箸を忘れたため「カシャバ」の枝を求めて奥深く入って行き、大蛇に呑みこまれたと伝えられています。今もその「蛇の穴(がま)」という底無しの穴があります。

 「おいの見たけりゃ藺(い)の沢(ど)へ御座れおいの藺の沢の蛇のがまへ」という俗謡を背景に、上田秋成が「蛇性の婬」 (『雨月物語』)として小説にしています。』


※ ガジャバはアカメガシワのこと。


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隣のこの石柱は、浮島の森が国指定になったのを記念し、昭和11年に建立されたものです。


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以前は森の西側入口付近に建てられていたそうです。

「天然記念物新宮藺澤浮島植物群落」と刻まれています。


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こちらが管理事務所です。

浮島の森への入口です。


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入場料 大人1人 100円を中の受付で支払いました。


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建物を通り抜ければ、


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目の前に浮島があります。



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見た目は浮いているのかどうか分からないですよね。


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順路に従って歩いて行きます。

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建物を出て右の遊歩道を行きます。


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浮島を外からしばらく見て歩きます。


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ほんとに森のような浮島。

植物がいっぱいです。

1999~2000年の調査では、64科125種が確認されています。とパンフレットにありました。

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この画像で気づかれましたかはてなマーク


画像左の水際の植物。


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ズームで撮影。


手前の菖蒲?に隠れてわかりにくいのですが、その後にシダのような葉が見えます。

それが珍しい北方系植物の「ヤマドリゼンマイ」(ゼンマイ科)です。

春にヤマドリの尻尾みたいな胞子葉(ほうしよう)が咲くのでその時期だと分かりやすいようですが、名前を書いたプレートもみえないので見落としがちです。

麻巳子も今回受付けの方に聞いて場所を教えていただきやっと分かりました。(‐^▽^‐)


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遊歩道を歩くと驚く人が多いのが、民家がそばにあるということ!

家の裏の路地を通っているような感覚です。(;^_^A


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島へは浮桟橋を渡ります。


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その時に橋の左側下を注目!!


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ワッサワッサと茂っているのが、


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亜熱帯系植物の「テツホシダ」(ヒメシダ科)です。

これもどこの場所にあるのかわからなくて、受付の方に教えて頂きました。

これは橋の下にたくさんあって分かりやすかったです。


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桟橋より先の浮島のようすです。

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桟橋を渡って振り返ったところ。


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島へ渡ると遊歩道が続いています。

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木々の間をぬって歩くという感じです。


発見!

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北方系植物のオオミズゴケ(ミズゴケ科)です。

プレートに青文字で書かれているのは寒地植物です。

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モコモコとして青々しています。

きれいでした。


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島内のようすです。

ジャングルか植物園といったところ。


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空を見ても木々で覆われています。


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『遊歩道より島内におりないでください』


とあるので、実際に地面に下りて島が浮いているのか確認ができない状態です。

地面の上でピョンピョン飛んで、地面や木々が揺れるかどうか試してみたかったのだけれど・・・。

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モッコク(ツバキ科)

プレートには赤文字で書かれています。

赤文字は暖地植物です。

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イヌマキ(マキ科)

プレートには黒文字で書かれています。

黒文字はこの付近で通常みられる植物です。

やはり島内には黒文字の植物が多かったのですが、麻巳子は珍しい寒地、暖地植物を中心に撮影しました。


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サカキカズラ(キョウチクトウ科)


とはいうものの、実際植物が遠いのと密集しているので、どれがその植物か知識がない麻巳子には分からない状態・・・。(^▽^;)

ほとんどプレートの撮影になっております。(;´▽`A``

でも青、赤字で書かれたプレートを発見すると嬉しい。(‐^▽^‐)


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サツマルリミノキ(アカネ科)


そして


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おいの伝説の場所、蛇の穴(じゃのがま)へやってきました。


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『この穴が、心やさしく美しい少女で評判の孝行娘おいのが呑みこまれた大蛇が住んでいるといわれている底無しの穴です。

 「おいのみたけりゃ藺(い)の沢(ど)へござれ

       おいの藺の沢の蛇の穴へ」

と俗謡にもうたいつがれており、上田秋成(うえだあきなり)の雨月物語(うげつものがたり)に「蛇性(じゃせい)の婬(いん)」として書かれております。』

とそばの説明板に書かれています。


のちに谷崎潤一郎が戯曲化したそうです。


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ぽっかり開いた場所が蛇の穴。

底無し沼のような感じなのでしょうか?

うっかり踏み込んでしまうと怖いですねー。(>_<)


蛇の穴を通り過ぎて、


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コバンモチ(ホルトノキ科)

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ミミズパイ(ハイノキ科)


そして、


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出口です。

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コバンモチ。


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ミミズバイ。
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開けた場所に来ました。

浮島を撮影。


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ほぼ方形の小島で東西約96m、南北約55m、総面積約5000㎡だそうです。


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ここからすぐ管理事務所で出口です。


麻巳子たちは大蛇に蛇の穴へ引きずり込まれず、

浮島の森を無事脱出することができました。^^