先ほど、響け!ユーフォニアム3の第9話を観ることができた。

 

重苦しい展開だった。

感じたことをつらつらと。

 

高坂麗奈の言ってていることは正しい。

滝先生を信じることが揺らいだら全てが崩れるから。

ただね、麗奈の意見は聞いてる側にフィルターがかかってしまう。

それは麗奈が滝先生に恋愛感情があるということ。「LikeじゃなくてLove」というセリフも過去にあった。

一応、告白っぽいことをして相手にされなかったので決着しているといえばそうなのだが。

あと、副部長の塚本秀一が麗奈に対し「正論ごもっとも」と言った。

これはどこかの受け売りなのだが、正論ほど上から目線でなく、丁寧に親切に優しく言わなければいけない、とどこかで聞いた。

なぜなら正論は絶対的に正しいから。だから正論なのだが。

正論を強く言われた方は、言い返すこともできず(正論だから)かといって、気持ちよく納得できるものでもなく、なんとなくモヤモヤしたものが残る。

 

原作未読なので麗奈がどうなっていくのかわからないのだが、麗奈って1年生のときから目標が決まっていた。

全国大会で金賞をとって、将来はプロの奏者になるという目標。

それは立派だが、目標が明確なためこれ以上成長する見込みがないともいえる。

 

9話で久美子と麗奈が決別するシーンがあった。

そこで久美子が「さよならだけじゃないだけマシか、とどこか他人事のように思っていた」という一人語りがある。

これを聞いて、麗奈というタガが外れたおかげで久美子は成長していくのだと感じた。むしろ決別した瞬間に一段階成長した感じがする。

 

そして滝先生。

彼の実績は北宇治高校に就任して過去2回コンクールに出場。

1回は全国大会出場、1回は関西大会止まり。

つまり、全然神格化するような実績ではないのだ。なので、3年生以外は滝先生を無条件で信じ切ることなんて当然できないだろう。

何をニヤけて穏やかな口調で喋ってんだ?お前大したことないぞ。

 

なんてことを感じた第9話だった。

いっそのこと関西大会止まりでした、という結果のほうが話としては面白いかもね。

鬱展開。

 

リアルな話として、全国大会に出場するのは狭き門だ。

でも、毎年全国大会に出場する学校もある。

何が違うのか。それは顧問の指導力。結局、コンクールで全国大会に行けるのは全て顧問の指導力で決まる。

顧問が変わった途端、全国常連の学校が支部大会で終わるなんてことはザラにある。

ただ、高校、とくに私立高校は教師の異動がない(たぶん)ので、同じ顧問がずっと指導してその学校は毎年全国大会に出場を決める。

全国で金賞を獲るのはまた別の次元になるのだろうが、自分には経験がないからわからない。

 

滝先生はその意味でも全然神ではないのだ。