ピンク色に染まる大間崎の夕暮れ



仏ヶ浦@青森県


シルバーウィークに青森県仏ヶ浦に行ってきました。ずっと行ってみたいと思っていた場所。

遠い青森県の北の果て、本州最北端の、マグロで有名な大間崎から車で20分の佐井村。そこから更に船で30分。

とても遠くて、まさに最果ての地だった。

海岸線2キロに及ぶ奇岩の絶景は、この世の極楽浄土とか、死者があの世とこの世を行き来する時に立ち寄る場所と言われるほどに、不思議な風景で、その遠さから、この世の果てに行ったような気持ちになった。

小雨降る恐山菩提寺。左手に広がるあの世。


せっかく下北半島まで来たのだからと、途中、恐山菩提寺にも立ち寄りました。

子どもの頃にテレビで見た心霊特集のイメージがあって、正直、乗り気ではなかったけれど、友人が特別な世界観があるから行ってみてと言うので、なかば義務感で訪れたのだけど…。

そこはまさに異世界。

日本人が抱くあの世のイメージそのものでした。

車で山道を進むと突如、開ける宇曽利湖。近づくと車中まで漂う硫黄の匂い。そこにそれはそれは立派な菩提寺があり、どこから湧いたか?と思うほど集まった人の群れ。

荒涼とした白い小石の積み上がるあの世のような場所からは湯気があがり、色鮮やかな風車がまわる。小雨模様もあいまってあの世を漂っているような気持ちになりました。

その果てにある宇曽利湖は青く、砂浜は白。極楽浜と言われるその場所はまさに、死者が辿り着く極楽を思わせる。

子どもの頃ならきっと怖かったろうと思う。

でも、大切な人との別れを何度か経験した50代の私には、ここを訪れる人の気持ちがよくわかった。

大切な人があの世で安らかに過ごせるように、そして、二度と会えない大切な人にもう一度ここで会えるのではないかという願い。


仏ヶ浦と恐山は、そんなあの世に繋がる二つの異世界だとか。

新潟からフェリーで7時間。そこから車で350キロ、約5時間。あの世に行って帰ってきたような、そんな気持ちになりました泣き笑い。


いつもは一人旅だけど、今回は5連休ということで夫と次男がついてきて(笑)、久しぶりの家族旅行になりました。

彼と付き合ってから、夫と旅行をしたのは初めて。でも家族に行きたいと言われたら拒む理由はない。

次男は来年、大学編入で、この先家族でこうやって旅をすることもないかもしれないと思えば、それもいいかなと私も感じた。

彼にはちゃんと家族との旅行のことを伝えた。青森は彼が仕事で回っていた場所で、行ったら絶対話したくなる。それに彼もご家族と遠出する時はきちんと教えてくれていたから。

彼は笑って、

「家族と恋人は別だから」

と言ってくれたけど、その後の温度の高いLINEからちょっぴり妬いてるのかなと感じた。

私たちにとって家族は生活を共にし、責任を全うする相手で、恋人との棲み分けは出来ている。

それが50代で恋に落ちた私たちの最適解だと思う。


この世とあの世、家族(夫)と恋人。

相対するような二つの世界を行き来する。

かつて、それは全く異なる、むしろ対立するもので、絶対に相容れないと思っていたけれど、私の中ではそうではないのだと今さらながら感じてる。

家族と旅をしていても、思い出すのはやっぱり彼のことだった。自分の人生で必要な人だと思う。

そして、来月から彼が関東に転勤し、単身赴任になる。私はもっと異世界に入り浸るかもしれない笑。