1月21日になって今さらですが、新しい一年が始まりました。

昨年は新しい職場に異動し、追われるような毎日だったのでお正月くらいはゆっくり過ごそうと思っていたところ、元旦の能登半島地震で三が日は災害対応のため出勤に…。

新潟も最大震度6まで揺れた地域があったものの、命に関わる被害はなく、家族や家を失わなかったことを思えば、仕事でお正月がつぶれるくらい大したことではありません。


ようやく仕事も落ち着き、週末休めるようになったので、今日は車で一時間ほどの十日町市へ、ちんころ市に行ってきました。

新潟県十日町市に伝わる冬の縁起物、ちんころ。

米粉でつくられた小さな干支や小動物のちんころは可愛らしくて、毎年ニュースを見るたびに「一度、節季市(ちんころいち)に行きたい」と思っていました。いざ小さな一人旅!


混み合うから早く行かないと駐車場がなくなるかもと、午前10時の開始だったので40分前に到着。

案の定、駐車場はギリギリ停められたくらい既に満杯で、会場内はちんころを求める行列が…。

市外からのお客さんが大半らしいです。

昔は冬に4回くらい市が出たようだけど、今は担い手も減り、今年は年二回だけ。しかも情報社会になって各地から観光客が集まる。

1時間半並んで、何とか可愛らしいチンコロを買うことができましたが、お店によっては午前10時の開始前に並んでも買えない人も…。

全て手作りなので、そんなに量産は出来ないとのことで、四つ出ている屋台のどれに並ぶかで命運が別れた様子。

米粉で出来たチンコロは数週間でヒビが入って壊れてしまうけど、ヒビが入れば入るほど縁起が良く、厄除けのご利益があるのだとか。


実は新年早々、ショックな出来事があり、精神的に落ち込んでいた私。

今年で年賀状終いをすると決めて、LINEのQRコードを入れて送ったのですが、大学時代の友人から久しぶりにLINEで連絡をもらいました。

仲良しだったけど、お互いに地元に戻り遠く離れて子育てをしていたのでもう20年以上会っていなかった友人。

昨年の年賀状で病気になったとは書かれていて気になっていたけれど、なんと亡くなった私の母と同じ難病であるとのこと。

治療法はなく、予後も想像にやすく、数年で寝たきりになり、食事も会話も出来なくなると言われる難病。母の辿った経過を思うと、まだ50代前半の彼女がそれを背負うのが切なくてたまらなかった…。

数日間、かなり落ち込みました。

けれど、私が落ち込んで何の役に立つのだろうか?

数日間考えて、ふとそう思った。


明日のことは誰だってわからない。

元気だと思っていた人が突然、災害で命を落とすことだってある。突然、事故にあうかもしれないし、急な病気で亡くなることだってある。

大抵の人は余命宣告などなく、その日を迎える。

私と彼女に残された時間のどちらが長いかなんて、本当は神様にしかわからない。


ちっぽけな人間に出来ることと言えば、明日、世界が終わっても悔いのないように今日を生きることだけではないか?

人には悔いのないよう、一期一会の気持ちで接すること。

自分の望むことを我慢しないこと。

今日が最後の日かもしれないと思って、最高の時間を過ごすこと。

それに尽きるような気がしています。


2024年はそんな気持ちで、人に会い、楽しみを尽くしたいと思います。

相変わらず常在戦場のような毎日でいろんな事が起きますが、流れる水のように柔らかく生きて、マイナスなものはさらりと流していきたいと強く思っています。