今日は次男の中学校の卒業式でした。

これで子供たちの義務教育が無事、終了。

子育てを始めて二十一年、長かったような、短かったような。嬉しくて、寂しい、不思議な気持ちです。


ブログでもちょこちょこと書いてきましたが、次男のことは、ずっと心配しどおしでした。

特に保育園から小学校低学年の頃は。

まわりのお友達と比べると出来ないことの多いいわゆるグレーゾーンの特徴を持つ子供でした。


だけど、性格はとても穏やか(頑固だけど)。

出来ないことが多いけど、秀でたところもある。

次男の学年はお友達が皆優しくて、出来ない次男を責めることはせず、いつも助けてくれた。

人物画の苦手な次男の絵に、ちゃんと人が書かれていたので感動したら、クラスの女の子たちが手伝ってくれたと先生に教えられ、納得するやら、有難いやら、なんてこともあったっけ。

おかげで、あんなに出来ないことが多かったのに、いじめられることもコンプレックスを抱えることもなく、皆に助けられて今日を迎えた。

本当に感謝に絶えません。


忘れられないのは、9年前の保育園卒園式。

保育園の発表会は、ステージで10分間一切踊らず立ち尽くすとか、お給食で嫌いなものは絶対食べないとか、もう忘れちゃったけど、毎日色々やらかしてましたが、卒園式ではきちんと証書を受け取って、ステージの上で小学校で頑張りたいことを発表😳❗️

それまで発表会も保育参観もハラハラしどうしだった私はその成長に眼がしらが熱くなり😭…

ようやくステージで言われたことが出来るようになったのね🥲、と。


感動に浸りながら、ふとステージを見ると、

次男がステージの上の椅子に座って、膝を掻きむしり泣いてるではありませんか👀⁉️

ヤバい、母が泣いてる場合じゃない。あいつ、これ以上、ステージにはいられないのでは😱❓

晴れの卒園式なのに…。


ハラハラしていると、気づいた副園長先生がそっと次男をステージ脇の物陰に連れて行き…。

しばらくして泣き止んだ次男は無事、ステージに戻り式を終えることが出来ました😅。


あとで副園長先生に聞いたところ、タイツが暑くてヤダッたんだそうで、脱がせてもらってきたんです。

実はその頃、私は人事異動で係長発令が出て、自分の仕事でいっぱいいっぱい😅。

異動の準備と係長に昇進する不安、ほかに長男の小学校卒業も重なって、卒園式の準備も前日にバタバタとすませただけ。

だから、当日、次男に半ズボンのスーツを着せてから、ハイソックスがなかったことに気づいて、あわてて発表会用のタイツはかせたんですね😅。そしたら、本人はステージに長く座ってるうちに暑くなって泣き出したという…。

本人もダメだけど母もダメだったと言うエピソード😅…。

数年後に副園長先生にバッタリお会いした時も、そのお話をされたくらい、結構キョーレツな思い出です。


あれから、9年。

次男は随分と成長しました。

小学校でも色々とあり、明らかに要注意児童であったのは間違いありません😅。

けれど小学校も中学校も祖父母のお葬式の忌引とインフルエンザの出席停止以外は一日も休まなかった。一応、皆勤賞です😆。


いろんなこだわりと、苦手なことで小学校入学後も授業参観や学校行事に行くことは私にとってスリル以外の何ものでもないような状況が続き、支援学級の先生に相談したこともありました。

それでも徐々にそういうことが減り、中学生になってからは学校から連絡が来ることはほとんどなくなって、本人の得意分野を伸ばす良い進学先も決まりました。

あの頃の次男を思えば夢のようです。


残念ながら、仲良くしてくれたお友達の何人かは中学生になって学校に行けなくなったお子さんもいて、今日の卒業式も欠席されていました。

今日も会えなかったけれど、あなたたちが息子に優しくしてくれたこと、おばさんは忘れないよ。


人生は長い。

学校に行けないとか、進路が決まらないとかは、今は苦しいかもしれないけれど、そのことが結果としてどう人生に作用するかは、長い目で見ていかなければわからない。

だから、学校が子供にとって命を削るようなしんどい場所なら、迷わず行くなと言うと思う。


けれども息子にとって学校が安心できる場所だったことは、親としてはやはり嬉しい限りです。

とは言え、卒業式を終え進路も決まり、この世の春のような気持ちでいる次男にだって、新しい生活では大変なことがたくさん待っているのでしょう。


何ひとつ嫌なことや苦しいことがない人生なんてない。だからこそ喜びは大きい。


今日、卒業を迎えた息子と同級生の皆さんに心から願うのは、ただひとつ。

生きよ。

あなたたちは未来をつむぐ宝。



嬉しいことがあった時は

少しだけ、お裾分けをする。

なんとなく、そうでもしないと

幸せが逃げてしまう気がして。


今日は鯛を一尾買ってきて、

お祝いに鯛めしを作った。

息子たちを可愛いがってくれた

お向かいの叔母さんと叔父さんにも

嬉しい気持ちをお裾分け。