10月になりました。

我が家は建て替えて、この10月で4年。

この家にとってはお誕生日なんです🎂。

なので、今日はこの家を建てた時の、少しだけ不思議なお話をしたいと思います。


我が家がここに越してきたのは20年ほど昔。

元々は夫の会社の社宅に住んでいたのだけれど、当時、転勤族の住む社宅内は専業主婦ばかり。

働く主婦だった私は、平日の定期清掃や井戸端会議などに出れず、居心地イマイチな毎日😮‍💨。

夫が転勤になれば退去しなくてはいけないし、私は仕事があったからそうなったら夫に単身赴任してもらい、子供たちとここに残るための住宅が必要でした。

そこで、息子の保育園を変えずに住むエリアで引っ越し先を探して中古住宅を購入したのが、ここに住むことになった由来。


築35年の中古住宅で、一応リノベーションはされていたものの、かなり昭和なおうちでした😅。

社宅が断熱材を使った今風なマンションだったから、引っ越してきてすぐに一歳だった息子が熱を出し、10日も下がらなくて

「この家、私たちを拒んでいるのか😱」と思いましたが、今思えば、単に寒かっただけかも。

社宅と比べると、一戸建ては気楽だったし、近所の方たちも良くしてくれて、何よりも駅や学校、スーパーや医療機関などが近くにそろっていて、立地が最高だった😆❗️


その後、中越地震で半壊判定が出て、風呂場のタイルが落ちたり、戸が外れたりしたけれど、駆けつけた義父がDIYで修繕してくれた😳。

中古だったから、息子たちが友達を連れてきて騒いでも目をつむれたし😅、義母が半年も泊り込みで子供の面倒を見てくれた時も、アパートよりは広いから気を使わずに済んだ。

ペット🐰も飼えた😆❗️


15年ローンをくみ、ローンが終わったら息子の大学の学費が貯められるねと、ずっと住み続けるつもりでいました。


けれど、5年前のある夏の日、洗面所の蛇口の水がなぜか止まらなくなった😱。

あわてて、クラシ○ン(他に思いつかなかった😅)に電話して見てもらったら、なんと!蛇口の問題だけじゃなくて、洗面所の下の床が腐って抜け落ちていた😱😱😱😱😱❗️

ちょうどローンがあと数ヶ月で終わるタイミングだった…。

この家は実はヤバイ状態なのでは?

この時、既に築50年。

リフォームか、はたまた建て替えか⁉︎

何かに憑かれたように考え始めた私たち。

いくつかの住宅メーカーに足を運んで、リフォームと建て替えと両方で相談した結果、家を見に来たメーカーさんから建て替えを進められた。

(メーカーはそりゃ、建て替え進めるよねと、この時はまだ懐疑的だったけど)

「ちび子さんのお宅はね、基礎が旧式で低いし、弱いんですよ。建て替えをお勧めします。」

確かに中越地震で半壊判定を受けた家。表面上は直しているけど基礎には確かにヒビが入ってた。

家族からも「リフォームはね、キリがないよ。こっちを直して新しくしたら、別のとこが壊れる。それなら思いきったら?」と言われて決心。


それから、住宅メーカーを決め、家の図面が出来るまで約半年、なんと水漏れ事件から一年3か月後には新しい家が完成した。

人生には何かに操られたように事が起こり、物事が進むことがあるとされるけど、私にとっては家の建て替えがまさにそれ。

自分たちはそんなつもりはなかったのに、パタパタと事が運んで、あっという間に新しい家に。


最初は気づかなかったが、このタイミングはベストなものだった。

始まりは洗面所の水漏れだったけど、建て替えを決めた途端に、家にどんどん不具合が出た。

取り壊し直前には台所の床が水漏れして、レジャーシートを敷いて洗い物をしたほど、最後はヤバかった。建て替えを決めてなきゃ、どのくらい修繕費用がかかったことか。しかも、最終的にはもたなかっただろう…。

引っ越し先に移設したエアコンもガス漏れがあって今シーズンが限界と言われた。

他にも、家の前は狭い私道で工事車両が止められないんだけど、ちょうどその頃は隣の敷地が空き地になっていて、工事車両用に借りることが出来たり、ラッキーな事が数えきれないほど。

長男が高校2年生だったから、受験生になる前に引っ越しのバタバタを終えられたし、進学で家を出る前に新しい家で生活させてあげられたから、今は帰省しても「自分の家に帰ってきた来た」と思うことが出来ている。

ローンにしても私達の年齢では最後のベストタイミングだったと思う(20年ローンだから、終わるまではなんとか働けそう😅)。


あまりにも色々なタイミングが良すぎて、前の家に「私はもう限界。そろそろ建て替えて」と言われたのではないかと思っている。

建て替えのタイミングで、前の家で暮らした15年間に貯め込んだ荷物もかなり処分し整理した。

よく「物を捨てると運が良くなる」と言われるけど、その時は10万円の旅行券がくじ引きで当たったりした。本当なんじゃないかと思っている。


前の家も大好きだったが、自分で建てた家はやはり使い勝手が格段に違う。

おかげでコロナ禍の巣篭もりもすこぶる快適だ。

今となっては我が家に建て替えをさせた、何者かに感謝している。


最後にもうひとつ不思議だったこと。

前の家の屋根には毎年、ムクドリが巣を作り、3月末には、朝からヒナが騒がしく鳴き声をあげていた。

それなのに家を建て替えた年は、鳥が巣を作らなかったのである。

家を取り壊したのは5月の連休明け。

それまでは工事車両も、作業も何もしていない。

ムクドリはあの家が取り壊される事を分かっていて、巣を作らなかったとしか思えない。

それも含めて、あの家が、もしくは他の何かが、建て替えを決めさせ、何かを語り、知らせて、今の新しい家が出来たのかもしれない。

大きな流れには流されよう。

それ以来、私はそう思っている。

コロナ禍で大活躍している、我が家の家飲み場。

BARちび子。


どうしても欲しかった屋根裏部屋のハンモック。

夫の本棚と私のピアノ。

家を建てる時は気をつけなくてはいけないという話もあるが、我が家は特にそんな事はなかったです。その後の変化のスピードは本当に目まぐるしくはありますが、行くべき方へ向かっていると信じたい😅。