「京とれいん」と「びわこ号」(2) | 京阪大津線の復興研究所

京阪大津線の復興研究所

大津線とは、京阪の京津線と石山坂本線の総称です。
この大津線の活性化策を考えることが当ブログの目的です。
そのために、京阪線や他社の例も積極的に取り上げます。

阪急の「京とれいん」は、嵐山線乗り入れや河原町駅2号線での折り返しに対応するため6両編成となっており、8両編成の特急に比べて輸送力が劣ります。閑散期は特急の直前を走らせても問題ないでしょうが、行楽期は混雑しすぎる恐れがあります。

「びわこ号」は浜大津直通に限らず、京阪間のみの乗車も可能でした。しかし、いくらダイヤ上で先行するとはいえ、転換クロスシートの急行を捨ててまで京阪間で「びわこ号」に乗る人は少なかったのでしょう。うがった見方をすれば、車内設備の貧弱さゆえに先行ダイヤでも支障がなく、浜大津直通に徹することができたともいえます。

これに対して、「京とれいん」は車内設備や内装の豪華さが売りです。人気の集中を考えると、特急の直前を先行させることには慎重にならざるを得ません。

そこで、折衷案として河原町発のみ特急の2分前を走行するダイヤに変更してはどうでしょうか。梅田発は現状通り特急の2分後を続行させます。

9線が並ぶ梅田においては、「京とれいん」は異彩を放ちます。先行の特急を見送り、「選んで乗る」人も少なくないでしょう。

一方、河原町では奥まった2号線(写真)に発着するため、人目に触れる機会自体が少ないのが実情です。また、2号線まで足を運ぶのを嫌って特急に乗る人もいるはずです。

京とれいん


加えて、隣駅の烏丸はビジネス街に位置し、行楽シーズンの利用は河原町ほど多くありません。河原町発の場合は特急の直前を走行させても、そこまで混雑は集中しないと考えられます。

阪急京都線は、大津線との利害関係はほとんどありませんが、京阪線にとっては宿命のライバルです。 しかし、大津線や京阪線の事例を他社の活性化に役立てるのも当研究所の目的の一つです。大津線と京阪線を結んだ「びわこ号」が阪急の「京とれいん」の役に立てるならば、それもまた一興です。

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