ご存じの通りブラジルではアメジスト、色々な色のクリスタル(水晶)、めのう、オニックスなどの貴石、半貴石豊富に産出される。パライーバトゥルマリンやアクァマリン等の超高価な宝石は別として、クリスタルなど半貴石からは気軽なアクセサリーや、上の画像のような小鳥や動物の置物が作られる。宝石店の、「羽には〇〇〇を使い、目には〇〇〇を使い。。。」という証明書をつけた大きな立派なものから、露天商の安物まで様々。

日本と同じく、十二宮を基にした西洋占星術が若い女性に人気だが(尤も、日本とは異なりブラジルでは占星術は大昔からだが)、これに準じたガーディアン・ストーン(お守り石)が決められており、 牡羊座 = アメジスト、ヘマタイト、ガーネット、牡牛座 = めのう、ローズ・クォーツ、双子座 = アクァマリン、ローズ・クォーツ、水瓶座 = アクァマリン、アマゾナイト、ほたる石、 等など >、キーホルダーとして持ち歩いたり、研磨しただけの形でベッドサイドに置いたりする。

上の右2点は、アメジストの原塊の上にクリスタルやほたる石(ほたる石はもう採掘され尽くし、輸入しているらしい)で作った人気鳥トゥカノ。左はローズ・クォーツ製の象。高さ10cm位。

 

リオ市中心部から車で2時間位のテレゾポリス(高地で避暑地として有名)にも小規模な工房が何軒かあり、完成した置物にひけをとらないきれいな女性たちが研磨機から飛び散る石の粉末にまみれながら手作業に励んでいる。

 

昔、ブラジリア(首都)に出張した際、ちょっと足を延ばした近郊でも細々とクリスタルが採掘されており、いろいろな細工をする掘っ立て小屋のような工房がぽつぽつあるのを見た。工房の周りには 余ったのであろうクリスタルの小片が豊富に捨てられていたのを見て目を丸くしたことを思い出す。

 

日本でもアメジストや水晶の原石や置物が下記などで買える。