いま南半球は夏の盛りだが、ブラジルの冬とはどんなものだろうか?
まず思い出すのは、私の住んでいたリオ市の通りで、冬になると「隣の公園」に続く道を朝に夕に続々と歩いている散歩のお犬様達が、寒さを凌ぐようにと凝った服を着せられて迷惑そうな表情(笑)。

常夏の国と思われているブラジルでも南部では毎年雪が降るところがあり、リオ州でもリオ市から車で約2時間の高地にあるイタチアイア国立公園 では冬には雪が降ったり氷が張ったりする(そのためか付近にはフィンランドからの移民が住み着いており、フィンランド風サウナを備えたホテルが人気)が、リオ市内は冬といっても最低でも14度位、外国人には嬉しい季節である。寒い日も2-3日すればまた暑くなり、又何日かして寒い日が2-3日、というのがパターン。コートなどを着る日はなく(おしゃれのために無理して着る人以外は)、彼らにとって極寒の日は、手袋をしている人も稀に見かける。ただ、普段はかっこよいカリオカも、毛糸の手袋や帽子姿は何となくぎこちなく、かつ、似合わず、何とも微笑ましい感じがする。

・多数のイタチアイア風景が見られるサイトはこちら(画像をクリックすると、日本語での説明が読めます)

            

 ・イタチアイアの貸し別荘はここで選べます。日本語で、価格も円換算してあるので、予約もどうぞ!

 

        

南部2州では雪が降ることも珍しくなく、その1つのサンタ・カタリーナ州は80%の土地が霜で覆われ、寒さで死者が出ることも。ブラジルで最も寒い町とされるサン・ジョアキン(日本からのリンゴが初めて植えられた場所としても有名。昔はリンゴと言えば隣国から輸入した不味いものだったが、今では日本のような美味しいリンゴが食べられる)では氷点下の日が続くこともある。毎年、雪が降るとニュースで大袈裟に伝えられ、それを見に大挙押し寄せる観光客の喜ぶ姿や広大な牧場の見事なつららが更に見せられる。人々が、生まれて初めて見る光景に「きれいできれいで感動」と涙を流している姿には、そんなに嬉しいのかとこちらが感動してしまう。

 

 

さて、 サンパウロや南部では珍しくないだろうが、リオ市内にもフォンデューで有名なレストランがある。「カーザ・ダ・スイッサ」(スイスの家)といい、スイス料理を中心に、ドイツ、イタリア、フランス、オーストリア料理を堪能できる。オーナーはVolkmarWendlingerというオーストリア人(私を含めドイツ人だと思う人が多い)で、メトレ、料理長を経てオーナーシェフになり、彼がテーブルでフォンデューを用意してくれる姿は長い間伝説的とさえ言える名物。が、先日, 懐かしくなりサイトを見て、彼が亡くなったことを知った。あの店は今はどうなっているのだろう。