今晩は、所沢市田中則行です。NHK総合テレビの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が本日スタートしました。第1話「大いなる小競り合い の巻」と解説をリポートします。
[第1話あらすじ]
1175年、平清盛(松平健さん)が大権力者として君臨していた日本。伊豆の地では北条義時(小栗旬さん)が兄・宗時(片岡愛之助さん)、姉・政子(小池栄子さん)らとのんびり暮らしていた。しかし、流罪人・源頼朝(大泉洋さん)が義時の幼馴染み、八重(新垣結衣さん)と恋仲になり、男児が生まれたことで状況は一変。清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之さん)は激怒する。頼朝が姿を眩ます中、北条家にも捜索命令が下り…
◆第1話解説
物語の始まりの国・伊豆
北条家が暮らす伊豆国は太平洋に向かって張り出す半島で、五畿七道の東海道に含まれる国。“最北部を除く大半の地域が都と板東を繋ぐ交通路から外れる”と言う地理的な条件により古来、伊豆国は中央政治から隔離しやすく、都から政治犯が流される流罪の地として利用されてきた。北条氏の本拠・北条は中央に聳える天城山系の西側、現在の静岡県伊豆の国市韮山にあった。駿河湾に注ぐ狩野川沿いに位置し、伊豆国内の政治経済の中心地である国府三島と往還には舟を用いることも可能な土地である。
一方で天城山系の東側には伊豆国で最も有力な伊東氏の本拠である伊東があった(現在の静岡県伊東市)。物語が始まる安元元(1175)年、都では治天の君・後白河法皇と良好な関係を築いた平家が隆盛を誇り、平家の総帥・平清盛の嫡男・重盛家の家人であった伊東祐親が、その威光を背景に伸ばしていた。そして平治元(1159)年の平治の乱で捕らえられ罪人となった源頼朝は平家の息の掛かった祐親の監視の下で流人生活を送っていた。
鎌倉殿の13人紀行
◆第1集 神奈川県鎌倉市/静岡県伊豆の国市
神奈川県鎌倉市。今から凡そ800年前。源頼朝は鎌倉の地に幕府を開き「武士の都」を築きました。海と山に囲まれた鎌倉には中世の面影を残す古道や神社仏閣が建ち並び、毎年多くの観光客が訪れています。
由比若宮は頼朝の祖先・源頼義が石清水八幡宮の祭神を祭った神社です。頼朝は源氏と所縁の深いこの鎌倉を東国支配の拠点と定めました。