皮膚及び粘膜を針や脱脂綿で刺激するとある特定の筋の収縮が起こる反射。
 これは多シナプス反射で、潜伏期が長く疲労しやすい

 何回も繰り返すと反射がでにくくなる(慣れの現象)。

 

受容器:皮膚、粘膜

 

末梢性の障害では深部反射のみならず表在反射も減弱ないしは消失する。

 

錐体路障害では、深部反射は上位中枢からの抑制がとれて亢進するのに対し、表在反射は減弱ないし消失する。
 錐体路障害では深部反射と表在反射の解離がみられ、これは中枢神経系の障害の特徴である

 

・記録:正常(+)、減弱(±)、消失(-)

 

<粘膜反射>

・角膜反射(反射弓:三叉神経→橋→顔面神経):昏睡時および三叉神経、顔面神経に障害があると減弱または消失。脳神経障害の鑑別に有効。

 

・咽頭反射(催吐反射)(反射弓:舌咽神経→延髄→迷走神経):球麻痺やヒステリー患者で消失。

 

・鼻反射

 

<皮膚反射>

・腹壁反射:一側のみの消失は病的で、錐体路障害や脊髄反射中枢障害を示す。
 高齢者、肥満者、経産婦では左右の消失をみることがある。

 振戦麻痺、舞踏病や脊髄ろうでは亢進する事がある。

 

・挙睾筋反射(反射弓:大腿神経→L1-L2→陰部大腿神経):錐体路障害、陰嚢水腫では消失。

 

・肛門反射(反射弓:陰部神経→S3-S5→陰部神経):陰部知覚脱失、馬尾神経障害で減弱ないし消失

 

・殿筋反射(臀部反射)

 

・足底反射