2015.11.7つかまり立ちはまだです

旅先での親切は忘れられず、心に残ります。

2015.11.7


I子さんは、あるとき、旅先で道がわからなくなり、
ガイドブックを広げていた。

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すると、「どちらに行かれるんですか」
と声をかけてくれた青年がいた。

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「○○へ行きたいんですが」というと、
そのへんまで案内してくれたという。

2015.11.7ごはんの時間だよ

ふとみると、その青年は、自転車に乗っていたが、
片腕がなかった。

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案内してもらうことになり、
いっしょに歩き出した。

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道々、青年はガイドのように、
「ここは○○というところで、こんな由来があるんですよ」と、
その観光地の紹介をしながら案内してくれた。

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そして、「それじゃあ、後はここをまっすぐですから」
と分かれ道になった。

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I子さんが、「お礼をしたいので、コーヒーの一杯でも」
というと、「とんでもないことです。
私も旅行に行くと、行った先々で親切にしていただきますから。
この辺は観光の人が多いですから、
こうしてお返ししているんです」と答えたそうです。

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この言葉が心に残ったI子さんは、それ以来、
道端で外国人が困っていたり、
電車のホームできょろきょろしている人を見ると、
一声かけるようになったといいます。

2015.11.7こっちへおいで

そして、あの青年にまた会ってみたいと思い、
彼が自転車に乗っていた姿が目に浮かぶこともあるそうです。


2015.11.7


外国では特に言葉も通じないから心細いものです。
けっして親切な人ばかりではない。

2015.11.7這い這いするようになった


観光客のサイフをねらうスリもいるし、
タクシー代をふっかける運転手もいます。

2015.11.7

そんな中で親切にしてもらった思いでは忘れられません。

2015.11.7

私も、旅先で撮った写真を見ながら、
「ああ、この人は、実に感じのいい人だったなあ」などと、
旅の思い出とともになつかしく思い返すことがある。

2015.11.7

たとえ二度と会う機会がないかもしれない人でも、
いつまでもなつかしく、心がひかれ、
また会いたいと思う・・・・。
そんな出会いにしたいものです。